労研饅頭

警察署前停留所から労研饅頭本店へ。91年の歴史がある松山伝統の味を訪ねる【愛媛県】

投稿日:2022年10月6日 | 更新日:2023年12月20日

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今回は愛媛県松山市を走る伊予鉄の路面電車より、警察署前停留場をピックアップします。写真が少ないので、駅の紹介と散策の合体版です。

警察署前停留場から訪ねるのは、労研饅頭(ろうけんまんとう)たけうちの勝浦町本店。創業から91年の伝統松山の味を楽しんできました。では出発です。

※2022年1月現在の情報をもとに書いてます(写真は2019年10月撮影)。




大街道から4分の場所にある警察署前停留場

警察署前_松山

警察署前停留場は、近くに目立った観光地はないものの、大街道や道後温泉からアクセスしやすい場所にあります。

  • 大街道停留所から市内電車で約4分
  • 道後温泉駅から市内電車で約7分

警察署前_松山

路面電車の停留所なので駅舎はなく、乗り場もこんな感じです。

警察署前_松山

交通量の多い、結構大きな道路の中にあります。周辺は商業ビルや雑居ビルが並ぶ、ちょっとしたビジネス街のようです。

そして右側に見える建物は……

警察署前_松山

愛媛県東松山警察署です。停留所の名前通り、すぐそばにありました。

松山_市内電車

道後温泉とJR松山駅前を結ぶ5号線が来ました。警察署前停留場は、全部で4つの路線が停車します。

  • 環状線の1号線と2号線
  • 松山市駅と道後温泉駅を結ぶ3号線
  • JR松山駅と道後温泉駅を結ぶ5号線

ちなみに4号線は存在しません。日本は「4」を避ける傾向があるので、そのためかと思われます。

警察署前停留場と労研饅頭本店は目と鼻の先

労研饅頭_松山

労研饅頭本店は、警察署前停留場から徒歩約1分。乗り場からも見える場所にあります。ではさっそく向かいましょう。




90年以上の歴史がある労研饅頭へ

労研饅頭_たけうち

労研饅頭本店に着きました。看板の下に「たけうち」と書かれてるのは、製造しているメーカーの名前です。たけうちは1931年(昭和6)創業。2022年現在、91年の歴史をもつ老舗です。

労研饅頭とは、一言でいうと酵母菌を使った蒸しパンのこと。かつては国内の34市で製造されていたそうですが、現在も残っているのはたけうちだけなんだとか。

看板の下を見ると、甘納豆やおはぎ、赤飯、餅が売られていることも分かります。労研饅頭を中心とした大きな和菓子屋という印象ですね。

元祖の黒大豆と1番人気のうずら豆をいただく

労研饅頭_たけうち

労研饅頭は1個150円(税込)。生地に味を練り込んだ味つけ7種類、あん入り7種類の合計14種類あります。

今回は元祖労研饅頭の黒大豆1番人気のうずら豆を購入。うずら豆は横長な形をしてるので、手前が黒大豆かと思います。

訪問時はイートインスペースがあって、購入時に店内で食べたいことを伝えると、お饅頭を温めてくれて、お茶も出してくださいました。

▼労研饅頭の全14種類のメニューはこちら。

【味つけ:7種】黒大豆を除いて細長い形をしてます。

        • うずら豆:うずらの煮豆入り
        • 黒大豆:塩味の黒大豆入り
        • よもぎ味つけ:生地によもぎを練り込み
        • ココア:ココアを練り込み
        • レーズン:生地は赤糖でレーズン入り
        • バター:バターを練り込み
        • チーズ:サイコロチーズ入り

【あん入り:7種】全体的に丸い形をしてます。

        • つぶあん:北海道産小豆入り
        • こしあん:生地は赤糖
        • よもぎつぶあん
        • よもぎこしあん
        • 白あん:白豆のこしあん入り
        • かぼちゃあん:かぼちゃをこしあんに
        • いもあん:生地はココア

主食が由来も納得の食べ応え!

労研饅頭_たけうち

いただいた労研饅頭、いずれも素朴な味わいで、飽きの来ない何度も食べたくなる美味しさでした。黒大豆もうずら豆も大きくて、存在感があります。

そして、何と言っても食べ応えがある!

それもそのはず。労研饅頭は満州人が主食とする饅頭(まんとう)がヒントになって、日本人向けに開発されたものだそう。また、戦時中の主食代用品としての栄養価値も認められています。

創業当時から受け継がれる酵母菌を使用

主食級の食べ応えがありながらも、ふっくらとした食感で、おやつとしても楽しめる労研饅頭。ふっくら食感のポイントは酵母菌にあります。

しかも酵母菌は、創業当時から受け継がれているというのですから驚きです。

戦争の影響で一時は製造休止にまで追い込まれたことのあるたけうちの労研饅頭ですが、それでも酵母菌は大切に保管されていたんですね。

夜学生に学資を与えるために生まれた、たけうちの労研饅頭

松山にある労研饅頭のたけうちは、不況で就職できない夜学生に学資(=学問を学ぶための費用)を与えるための事業として誕生したのだそう。創業者の名前が竹内成一なので「たけうち」というわけです。

歴史ある松山の味を知ることができて、良い駅訪問になりました。




たけうちの労研饅頭は通販でお取り寄せもできる

市内電車_愛媛県松山市

こんな感じで私は現地で労研饅頭をいただきましたが、実は通販でのお取り寄せもできます。

労研饅頭たけうちの公式サイトでは、全14種が入ったセットとお好きな味を選べるセット(20~40個入り)を選べますよ。

保存料不使用なので、あまり日持ちはしないとのこと。冷凍保存をして、食べる前に温めるのがおすすめだそうです。詳細は最後に載せた公式サイトからご確認ください。

松山観光の一環で食べるも良し、通販でお取り寄せして松山を感じるも良しの、労研饅頭でした。

労研饅頭・たけうち勝山町本店の基本情報

所在地:愛媛県松山市勝山町2丁目12-10
営業時間:8:30~17:30※売り切れまで
定休日:水曜日
アクセス:警察署前停留場から徒歩約1分
駐車場:4台分あり
その他:大街道に支店あり
公式サイト:http://home.e-catv.ne.jp/takeuchi/index.html

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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