投稿日:2024年4月10日 | 更新日:2024年5月23日
当ブログはアフィリエイト広告を使用しています |
金沢ワーケーション4日目の記録です。この日は日曜日で観光客でにぎわいそうなので、あえて私は仕事をメインに過ごしました。とはいえ、どこにも出かけないのは寂しいので朝に長町武家屋敷跡界隈へ行ってきました。
【本編の前に】
令和6年(2024年)能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。
ご紹介するスポットの現在の状況は、公式サイトよりご確認ください(記事の最後にリンクを載せています)。金沢を中心に石川県への旅行に興味を持つきっかけにしていただければ幸いです。
では出発です!
※写真は2023年4月撮影のものを使用しています。
ご当地感たっぷり!金沢で見つけた消火栓の蓋
この日の散策ルートは地図の通り。ホテルから片道15分ちょっとと、朝の散歩にはピッタリの距離です。
朝の7時半を過ぎたころにホテルを出発。百万石通りを歩きます。ビルが並んでいてオフィス街っぽいです。
……と、北國新聞会館のそばで私の蓋好きセンサーが反応しました!
金沢のご当地デザインの消火栓の蓋です。
兼六園のシンボル「徽軫灯籠(ことじとうろう)」が描かれています。清らかな水の流れや豊かな緑、そしてモミジらしき葉っぱも表現されていますね。消火栓蓋の蓋でも金沢らしさを出してくれるのは、蓋好きとしてはありがたい。
蓋を見つけただけで結構満たされてしまいましたが、散歩はまだ始まったばかり。香林坊に丁目交差点で右折し、右衛門橋を渡り、飲食店が並ぶ細い路地を歩いて目的地を目指します。
長町武家屋敷跡界隈の歴史を感じる風景の中を歩く
そして長町武家屋敷跡界隈に着きました!
長町武家屋敷跡界隈は、加賀藩士・中級武士たちの屋敷跡が今も残るエリア。黄土色の土塀がとても印象的です。
日曜日の朝訪ねたこともあり、人が少なめで静かでした。
石畳が続く道も長町武家屋敷跡界隈の特徴のひとつ。そんな石畳に、さり気なく消火栓の蓋があるのもいい景色。さらにさり気なく、黒猫ちゃんも登場してくれました。
鏑木商舗(かぶらきしょうほ)の灯籠
長町武家屋敷跡界隈を半分くらい歩いたところに大きな灯籠がありました。この通り沿いにある鏑木商舗の創業当時から、家宝として店先に置かれていた灯籠だそうです。表面に九谷焼物の絵柄が彫り込まれています。
灯籠のそばには、鏑木コレクションが展示されている金沢九谷ミュウジアムがあります。九谷焼の販売スペースやカフェ(食事処?)もありますよ。オープン前に着いたので行きそびれてしまいましたが、なかなか面白そうです。
金沢市眺望点「長町二の橋」と大野庄用水
長町武家屋敷跡界隈はまっすぐ歩けば数分でゴールできます。でもゆっくり歩いたら15分くらいかかりました。
歩き切った先には水路(大野庄用水)があり、長町二の橋がかかっていました。水の音に耳を澄ませて橋の上に立つと、とても癒されます。
橋のあたりから長町武家屋敷跡界隈を振り返ったときの、この風景が特にお気に入りです。土塀がぎゅっと寄り添い、カーブを描く姿がいい感じ。奥には灯籠も見えます。
武家屋敷跡 野村家を見学する
長町二の橋から徒歩約1分のところに武家屋敷跡 野村家があります。長町武家屋敷跡界隈に行ったら必ず立ち寄っておきたい観光スポットです。
朝の8時半から開館しているので、私も見学することにしました(有料)。
武家屋敷跡 野村家ってどんなところ?
武家屋敷跡 野村家は、前田利家の直属の家臣だった野村伝兵衛信貞(のむらでんべえのぶさだ)の屋敷跡です。明治維新による武家制度の解体があった後も、住人や姿が変わりつつも残り続けて現在に至ります。
入口のそばには、野村伝兵衛信貞が着用していた甲冑が展示されていました。能登国の末森城で前田利家と共に戦った、末森城合戦のときのものだそうです。
上の写真は奥の間、控えの間で、さらにその奥には謁見の間と佛間がちらりと見えます。格調高い武家屋敷の面影が感じられます。
総ヒノキ造りの天井が特徴的な上段の間
武家屋敷跡 野村家の中でも特に有名なのが、謁見の間の隣にある上段の間です。藩主を招いたときに使われるお部屋で、畳の下は銅板張り、黒柿剤の透かし彫りの釘隠しなど、細部まで豪華に作られています。ちなみに部屋の中には入れません。
上段の間といえば、総ヒノキ造りの格子天井も大きな特徴です。端の方がゆるやかなカーブを描いていて個性的。上段の間と謁見の間は、後から移築されたものだそうですよ。
水の町の面影を残す日本庭園
上段の間の横には直角に曲がる廊下があり、廊下の形に沿って広々とした濡れ縁が設けられています。濡れ縁からは広々とした日本庭園が楽しめますよ。
池に流れる水は、先ほど見かけた大野庄用水のものだそうです。
鬼川文庫(展示資料館)も見学
佛間から出ている廊下を歩くと、鬼川文庫という展示資料館に行けます。名前の通り、元々この部屋は書庫だったそうです。
鬼川文庫では、野村家に伝わる宝刀や前田利家らからもらった書状、江戸時代の九谷焼などが見られました。こぢんまりとしてたけど、なかなか見応えありました。
外国人観光客でいっぱいだったのもいい思い出
混み合わないだろうことを予想して開館と同時に行ったのですが、訪問当日は外国人観光客の団体さんとバッティングしてしまいました。
写真を撮るとき写り込まないようにしつつ、お互い気を使い合いながら見学したのもいい思い出です。でも、敷地内にある茶室がそっこうで満席になって、抹茶とお菓子がいただけなかったのは残念だったな~。
もし武家屋敷跡 野村家へ行く機会があれば、(私の代わりに)茶室にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
屋敷から出たら、外にもたくさんの外国人観光客が!これだけの人数が入れる広さってことに改めてビックリです。
こんな感じで朝の散歩と軽めの観光をしてホテルに戻りました。
ホテルに戻る途中で見かけた尾山神社。変わらずステンドグラスがきれいでした。
▼ご紹介したスポットの最新情報は公式サイトよりご確認ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
一人旅ブログを運営しています。応援クリックしていただけると嬉しいです。
鉄道を使った一人旅をこよなく愛するアラフォー女性。その土地、その土地の「日常風景」や「普通」に触れるのが好き。旅先で注目するのは駅舎、マンホール蓋、調味料、チェーン店(スーパー等)、レトロ建築、神社・寺、野球ゆかりの地など。
メディア掲載
・旅行サイト「トラベルjp」記事寄稿
・JR東海の観光キャンペーン「#ずらし旅 」アドバイザー就任
・その他、書籍に画像提供など
Twitter:kanoekana
Instagram:kanoe_kana