投稿日:2024年4月5日 | 更新日:2024年5月23日
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金沢ワーケーション3日目の記録です。この日は土曜日だったので、半日は金沢市街地で観光を楽しんで残りはホテルのコインランドリーでお洗濯してまったり過ごしました。
【本編の前に】
令和6年(2024年)能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。
ご紹介するスポットの現在の状況は、公式サイトよりご確認ください(記事の最後にリンクを載せています)。金沢を中心に石川県への旅行に興味を持つきっかけにしていただければ幸いです。
では出発です!
※写真は2023年4月撮影のものを使用しています。
金沢ワーケーション3日目の散策ルート
11時前にホテルを出発。主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)と尾山神社を中心に、ぐるっと市街地を散策してきました。
Googleマップを見ると、まっすぐ歩けば約50分のルートみたいです。でも、いろいろ観光しながら歩くと3時間半ぐらいかかりました。
ホテルを出発して近江町市場を通り抜け、旧北国街道を歩き、住宅地へ。
すごく歴史を感じる蔵を見つけました。
蔵にはこれまた味のある看板が。薄鋼板、ステンレス鋼、川崎製鉄株式会社って書いてある?読めない文字がチラホラありました。
旧西内惣構堀(きゅうにしうちそうがまえぼり)と書かれた標柱を発見。金沢城防備のため2代目藩主の前田利長(前田利家の長男)が1599年(慶長4)に掘らせた西側の内堀だそうです。長さ約1.6kmもあったけど今はほとんど残っていないそうで、ここも跡地みたいです。
主計町茶屋街まであと270mってところで、通り雨にあってしまいました(写真だと伝わらない……)。
というわけで、急遽雨宿り。東北楽天ゴールデンイーグルスのごとくクリムゾンレッドのウィンドブレーカーを着て、曇り空から徐々に晴れた空に変わる様子を見守ってました。
主計町茶屋街に到着!暗がり坂・あかり坂を歩く
小雨になってきたところで出発。住宅地を数分歩いたら、つきあたりに大きな川が。浅野川です。視線の先には木造で歴史を感じる中の橋がありました。
金沢市下新町生まれの小説家・泉鏡花による『照葉狂言』や『化鳥』の舞台になったことで知られているそうです。泉鏡花ってペンネームかっこいいなあ。ちなみに本名の泉鏡太郎もかっこいいです。
主計町茶屋街の歴史を感じながら歩く
川沿いを少し歩いたら主計町茶屋街に着きました。昔ながらの風情ある料理屋や茶屋が立ち並ぶ茶屋街で、ひがし茶屋街・にし茶屋街とあわせて金沢三茶屋街といわれてます。
訪問した時期はちょうど桜が咲いていて、花吹雪が舞う主計町茶屋街は見事な美しさでした。
主計町茶屋街の由来は?
主計町(かずえまち)というちょっと読みにくい名前は、加賀藩重臣の富田主計の屋敷があったことに由来しているそうです。ちなみに主計町茶屋街は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
建物の並びを見ながらメインストリートを歩くのも良いですが、細い路地に入って裏側を見るのも楽しそう……。ってことで、浅の川という宿の横にある路地を歩いてみました。
暗がり坂から久保市乙剣宮へ
迷路みたいな狭い道を抜けると、ひときわ大きな建物が。コミュニティセンター(主計町事務所)だそうです。周辺にはバーやカフェがあり、やや奥まったところに進むと……
暗がり坂と書かれた標柱を見つけました。日中も日が当たらないくらい坂だから……というのが暗がり坂の由来だそう。暗闇坂と呼ばれることもあるんだとか。
かつては花街へつながる坂道だったようで、人目を避けて通うために使われていたそうです。
暗がりという名前に逆らって、明るい方へ向かって坂を上っていきます。苔におおわれた石垣や石段がいい感じです。
暗がり坂を上った先には、久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)という神社がありました。平安時代初期に創建された古い神社で、主祭神はスサノオノミコトです。
金沢における「市場発祥の地」「まち発祥の地」として親しまれ、商売繁盛や金運上昇、悪事災難厄除け、良縁成就、学芸上達、子孫繁栄のご利益があるとのこと。
あかり坂を下る
神社の境内を出ると、いったん大きめの道(新町・鏡花通り)に出ます。国道方面へ少し歩き、住宅地に入る小道を進むと再び主計町茶屋街へ戻れる階段を見つけました。こちらがあかり坂です。しかし、すごいところに鉢植えが置いてあるなあ。
階段を降りて振り返ると、あかり坂の標柱がありました。柱にあった説明文によると、命名したのは小説家の五木寛之で、2008年と割と最近の事なのだそう。
暗い夜の中に明かりをともすような、美しい作品を書いた鏡花を偲んでつけられた名前だそうです。
あかり坂を下った先にはバーが並んでいました。
全然関係ないけど、地面に埋まってたこちらのボタンの正体が気になります。
主計町茶屋街の裏手の道に出てきました。浅野川沿いの景色も良いですが、細い路地や裏手の道路の景色も風情を感じていいですね。
八百萬本舗で買い物&レトロ建築を見ながらブラブラ
天気が雨から晴れに変わると同時に、気温もぐんぐん上昇。手持ちの飲み物だけでは足りなくなり「何でもいいから飲み物を」と探してたところ、こちらの店を発見しました。
八百萬本舗といって、金沢だけでなく石川県のいろんなオシャレなお土産が売っているショップでした。
というわけで、飲み物とあわせて友人用のお土産も購入。左から・・
- ハープ農園ペザンのハーブソルト(石川県河北郡)
- 能登スタイルの能登の赤なまこ入浴料(石川県能美市)
- 松風園茶舗の加賀棒茶ティーバッグ(石川県金沢市)
です。金沢のものは1点だけという(笑)
赤なまこがすごく気になったのですが、能登はなまこの産地なんだそうです。能登産赤なまこから抽出したエキスにはコラーゲンやセラミドなどの保湿成分が含まれているんだとか。
八百萬本舗は箱に入った大容量のバラまきみやげは少なめだけど、こういうプチギフトにぴったりな商品が充実しているなと個人的には思いました。
八百萬本舗を出発して尾山神社へ向かう途中、石川県里程元標という標柱を見つけました。隣にあるガス燈は、明治時代に金沢市内で初めてガス燈が供給されたこの場所に復元したものだそうです。
ここからはしばらくレトロ建築を見ながら気ままな街散策を楽しみます。
旧中町。藩政が始まったばかりの頃、金沢城大手門から出る本通りの町だからこの名前が付いたそうです。
金沢城公園のそばまで来ました。お堀通りです。
しばらく歩いたら金沢城公園の鼠多門(ねずみたもん)前に着きました。手前には鼠多門橋がかかっています。尾山神社はもうすぐです。
ステンドグラスがきれい!尾山神社を参拝する
鼠多門橋をくぐった先に尾山神社 東神門へ続く階段がありました。
こちらが尾山神社 東神門。国登録有形文化財に登録されています。金沢城二ノ丸御殿にあった一間一戸の向唐門だったと伝えられています。
江戸時代の1801年(文化5)に二ノ丸御殿が火災にあった際、門に施されている2匹の龍が水を呼んで、この門だけ難を逃れたという伝説もあるそうです。
そして、尾山神社の拝殿に到着。無事、参拝を済ませました。
尾山神社の豆知識・ご利益
尾山神社は前田利家公とお松の方と、夫婦ふたりを神様として祀っている全国でも珍しい神社だそうです。勝負運や出世運、夫婦円満、子宝、安産のご利益があるといわれています。
狛犬がシュッとしてます。
境内には、利家公像とお松の方像がありました。
尾山神社のシンボル!ステンドグラスの神門
尾山神社といえばやっぱりこれ!ステンドグラスの神門ですよね。国指定重要文化財に指定されています。1875年(明治8)に建てられたもので、前田家の威光を表わしているといわれてます。
石段を降りたところだとステンドグラスを見上げる形になるのでイマイチ全体像が見えない……。ステンドグラス全体を見ようと思ったら、ちょっと離れたところに移動するのがおすすめです。
ステンドグラスも素敵ですが、和漢洋の三様式を混用した彫刻やデザインも見ごたえがありました。門をくぐる瞬間に上を見上げるのが個人的なおすすめです。
というわけで、金沢ワーケーション3日目の散策の様子でした。金沢観光の参考にしていただけたら嬉しいです。
▼紹介したスポットなどの最新情報は公式サイトをご覧ください。
・暗がり坂|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」
・久保市乙剣宮|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」
・八百萬本舗(オンラインショップもあり)
・【公式】ハーブ農園ペザン(オンラインショップ)
・能登スタイルストア(能登の特産品お取り寄せ通販)
・鼠多門・鼠多門橋(金沢城公園)
・尾山神社公式サイト
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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鉄道を使った一人旅をこよなく愛するアラフォー女性。その土地、その土地の「日常風景」や「普通」に触れるのが好き。旅先で注目するのは駅舎、マンホール蓋、調味料、チェーン店(スーパー等)、レトロ建築、神社・寺、野球ゆかりの地など。
メディア掲載
・旅行サイト「トラベルjp」記事寄稿
・JR東海の観光キャンペーン「#ずらし旅 」アドバイザー就任
・その他、書籍に画像提供など
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