投稿日:2020年10月11日 | 更新日:2023年9月28日
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滋賀県にある米原駅は、新幹線から見えるトトロの森が有名。実際に歩いてみると、新幹線から見えるトトロの森はほんの一部だったと驚かされました。
しかしトトロの森は防災などの観点から撤去の話が以前から出ており、最新のグーグルマップの口コミでは「撤去された」との声も。
そんなわけで今回は、米原駅そばにあったトトロの森の思い出をご紹介。あわせて、米原駅周辺でおすすめな米原宿のレトロな街並みもご案内します。
※2022年10月現在の情報をもとに書いてます(写真は2020年9月撮影)。
【米原駅から15分】トトロの森があった場所
米原市にあるトトロの森は、米原駅東口から歩いて約15分の場所にありました。中山道を上り方面に歩き、県道240号を左折するのが一番わかりやすいルートです。
県道240号はこんな感じで緑いっぱい。米原駅方面からだと上り坂を歩くことになります。
県道沿いを歩いてると、中トトロの標識もありました。
何てことない住宅地がトトロの森の入口
県道沿いを歩いてると、こんな感じで住宅地に入る場所があります。ここがトトロの森の入口です。特徴の説明をしようがないほど、普通の道です。
道なりに歩くと、レインコートを着たメイちゃんがいました。頭と体の間にある違和感が気になるけど、まあOKです。では、ここからは本格的にトトロの森を歩きます。
撤去済み!?懐かしのトトロの森の風景
入口からまっすぐ歩くと、右手に緑色の大きなトトロがいました。新幹線から見えていたのは、こちらの緑トトロです。
大きなトトロも気になるけど、手前のバス停と待合所も気になる。丸ポストやコカ・コーラの看板もあって、全体的にレトロな雰囲気が漂ってました。
バス停の左側には、大きな木造の建物。だいぶ傷んでて中に入れるか分からないので、外から眺めることに。
しっかし絵が上手い。こんな大きな絵でもそっくりに描き上がるなんてすごいなあ。
米原の住宅地になじむトトロたち
米原のトトロの森は、本当にごく普通の住宅地にあって、適当にふらふら歩くだけでもトトロのキャラクターに会えました。住宅地図もトトロ仕様です。
近江鉄道グループの湖国バスのバス停もトトロ仕様。
ゴミ収集所にもトトロやメイちゃんがいました。
滋賀といえばの「飛び出し注意」もトトロ仕様でバリエーションが豊富。
タイヤの上にのるメイちゃん。
でも、こうして首だけになっちゃってるメイちゃんも何体かありました……。それ以外でも傷んでるところが目に付きましたし、撤去してしまったのは残念ですが、仕方がないのかもしれませんね。
トトロの森のすべてが撤去されたのか、一部だけ撤去されたのかは把握できておりません。どうしても気になるという方は、足を運んでみてください。
米原宿や青岸寺庭園を散策するのもおすすめ!
「トトロの森がないなんてつまらない」なんて思わないでくださいね。米原にはほかにも見どころがあるんです。それが、米原宿のレトロな街並み。
米原駅東口から徒歩8分くらいで、おすすめのビュースポットに行けますよ。
米原駅東口交差点を横断して細い路地へ(青岸寺庭園の案内板が目安になると思います)。
さらに分岐する細い道を左折すると、瓦葺屋根で町家造りのレトロな建物が並ぶエリアに入ります。ここが米原宿です。
おすすめのひとつが、特にレトロ感がすごい米原東簡易郵便局を発見。板張りの壁に、丸みを帯びたフォントの看板がいいですね。
いい味出してるな~と、振り返り未練を残しつつ先へと進むと……
道端にちんまりと置かれた「米原宿」の立て看板を見つけました。
米原宿とは?
米原宿は、城下町の彦根と商人が集まる長浜の間にある、こぢんまりとした宿場町だったそうです。どおりで宿場町でも道が比較的細いのか。
私が住んでる所も昔は宿場町だったのですが、もっと道が大きいので、他もそういうもんだと思ってたんですよ。いろいろあるんだなあ。レトロな建物にさり気なく混ざる、飛び出し坊やが良い感じです。
おじいちゃんの助言で見つけたビュースポット
徐々に新しい住宅も増えたので引き返そうかと思ったのですが、地面に座って休んでいるおじいちゃんから
「もう少し”かめや”って所まで歩くともっと良いよ」
と教えてもらったので、さらに歩くことにしました。
うっかり「かめや」が何かを確かめるのを忘れたまま、おじいちゃんの助言通り歩く。そして見つけたのが……
旅館 かめやでした。レトロ建築好きにはたまらない佇まいです。ただ、残念ながら現在は閉業してしまったのだそう。
130年以上前の1889年(明治22)に開業した旅館だったそうです。歴史ある旅館だし、どうにか建物だけでも保存していただけたらなあと個人的には思います。
北陸道中山道分岐点道標にも注目
写真右手に石碑があるのが分かりますか?これは、米原市指定文化財に指定されている北陸道中山道分岐点道標といいます。
案内板には「道標は花崗岩製で、江戸時代の1846年(弘化3)に再建されたもの」と書かれていました。そんな昔からここにあるとは!
北陸道中山道分岐点道標を中心に左が北陸道、右が中山道となります。写真は北陸道。家屋が寄り添うように建っていて、丸ポストがいい味を出しています。
こちらは中山道側。ぱっと見の風景は、北陸道側の方が風情がありますね。
どっちを歩こうか迷った結果、埼玉県民として馴染みのある中山道を歩くことにしました。
おばさんに厳しい深坂道でした
写真じゃ分かりにくいですが坂道になってます。彦根藩の藩主だった井伊直弼の命によって作られた、深坂道というそうです。恥ずかしながら、井伊直弼が彦根藩主だったのを初めて知りました。
この坂道のおかげで米原の人と物の流れが良くなったとのこと。でも、腰痛持ちのおばさんにはただただキツかった。
※余談※
中山道をずっと歩くと、県道240号線に差しかかります。県道を下るように歩くと、トトロの森があった場所に着きますよ。
青岸寺庭園にも立ち寄ってみよう
中山道を横断した後、米原宿に入らずまっすぐ歩くと青岸寺庭園にアクセスできます。あわせて立ち寄るのがおすすめです。青岸寺庭園については、こちらの記事をご覧ください。
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鉄道を使った一人旅をこよなく愛するアラフォー女性。その土地、その土地の「日常風景」や「普通」に触れるのが好き。旅先で注目するのは駅舎、マンホール蓋、調味料、チェーン店(スーパー等)、レトロ建築、神社・寺、野球ゆかりの地など。プロ野球観戦も好き。メディア掲載
・旅行サイト「トラベルjp」記事寄稿
・JR東海の観光キャンペーン「#ずらし旅 」アドバイザー就任
・その他、書籍などに画像提供など
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