投稿日:2020年11月22日 | 更新日:2021年5月31日
今回は懐かしの旅の思い出から、JR宇都宮線(東北本線)の片岡駅をピックアップしました。駅トホでは初の栃木県の駅となります。そして、特に観光地がない駅ではありますが、私には思い出深い駅でもあります。
撮影したのは2013年で、紹介する写真は旧駅舎時代のものとなります。今以上に撮影技術が未熟ですが、そこはかとなく当時の様子を感じて楽しんでいただけたら嬉しいです。
では、さっそく行きましょう!
片岡駅の基本情報と駅名標
所在地:栃木県矢板市片岡
路線:東北本線(宇都宮線区間)、(JR東日本)
撮影日:2013年8月下旬
埼玉県から山形線で米沢を目指した「夏の青春18きっぷ旅2013」の途中で下車した駅です。大宮駅から出発して、約1時間10分の場所にあります。
数々の駅を訪ねてきた私ですが、片岡駅で降りた理由が実にくだらなくて…。
当初、片岡駅で降りる予定は全くありませんでした。でも、隣に座ったおじさんがおにぎりを食べ始めたんですよね。いや、カップ麺食べる人に遭遇したこともあるので、そこまでは受け入れられたんですが、食べるときに脇を広げるせいで私に肘が当たるのですよ。
個人的な基準で、この肘が当たるというのがどうしても不快で、たまらず偶然降りたのが片岡駅なのでした。あまりにもくだらなくて、過去の記録を見返すまでこのエピソード忘れてました。
そんなわけで、下調べもなく、ちょっとイライラしてテンションが低いまま始めてしまった、片岡駅の駅探索。
最初に目にした駅名標は、ラインカラーがない完全なる白黒で、今思えば歴史を感じさせてくれる最初のポイントなのでした。
【旧駅舎時代】片岡駅のホームと跨線橋
列車を見送り…
ホームを歩いてみる。今立ってるのは、両側に線路がある1面2線の島式ホームです。ただ、左側の線路にはフェンスが設置されており、使えない状態となっています。
そして左側には、片側に線路がある単式ホームがあります。なので全部で3線ですね。奥にはよく見る形の跨線橋があります。
跨線橋に向かって歩いてきました。ごくごく普通のプラットホームの風景で、ベンチとごみ箱が設置されています。でも、ベンチの向きが線路と垂直になる駅が徐々に増えてるので、次第にこれも貴重な景色になるのかもしれません。
番線表示標が白黒で、宇都宮線でよく見るグレー地にオレンジじゃないのは珍しいかもしれませんね。
ホームから眺める景色は緑いっぱいでとてものどか。8月下旬ってこともあり、ヒマワリが咲き、いろんな虫がよく鳴いてました。
では、跨線橋を渡って反対側のホームへ行きますか。改札があるのは反対側のホームです。ついでに反対側のホームも歩いてみましょう。
【旧駅舎】片岡駅の改札・トイレ・倉庫
そんなわけで、反対側のホームに到着です。今思えば切妻造りの駅舎の側面がいい味出してるのですが、当時のむしゃくしゃしてる私にはそれが分からず、この位置からの写真をこれだけ。
一旦、改札を通り過ぎて奥まで歩いてみます。こっちの駅名標は、今でも見る形式ですね。その奥には、瓦葺き屋根の白い木造駅舎の一部が見えます。下の方が、ちょっとはげてますね。
その奥にある建物はなんだろうか?情報が少なくて分からず。
さらに奥へ進むと、ホーム内にトイレがありました。こちらも駅舎と同じく瓦葺き屋根で白い木造の建物ですが、ちょっと老朽化してる感が否めないですね。これは、新駅舎になって地元の方も良かったでしょう。
そして、その奥にちらりと映るレンガ造りの建物。え、これって昔燃料などをしまうのに使ってた倉庫「ランプ小屋」じゃないの!?
いまや貴重な存在になっているのに、スルーしてもうたんかい!!写真これしかないぞー!!?と7年越しに自らへツッコミしてしまいました。
まぁ、撮ってないものはしょうがない。最後は改札です。といっても自動改札機はなく、交通系ICカードをピッとする機械が中央にあるのみとなっています。その隣には窓口があり、駅員さんが見守っていますね。
でも、当時の私には改札横にあるこの背もたれが大きなピンクのベンチの方がツボだったようで、写真はこれのみです。しかも謎の紙袋があるし…。駅員さんに「忘れ物かも」って伝えた気がします(これがのちの伏線に)。
つづいて駅舎の中を撮影。中央にベンチが置かれているという様子はなく、広々としていますね。旧駅舎といっても2013年のことなのに、どこかノスタルジックな感じがします。
片岡駅の旧駅舎と駅前の様子
そして、いよいよ駅舎外観です。ローカルな駅舎はタクシーとのツーショットが美しい。
駅舎右側にある4つの長方形の枠は何でしょう?雨戸かしら?掲示板って感じじゃないですよね。
出入口に近づいて撮ってみる。玄関のひさしが波状の板になってるんですね。それを支える柱がピンク色ってところが可愛らしい。先ほどのベンチといい、旧片岡駅舎のイメージカラーはピンクだったのでしょうか?
「つつじの家」っていうのは、片岡駅のキャッチコピーのようです。駅自体にそういった名の施設や設備があった記憶はありません。ちなみに片岡駅がある矢板市の花は、レンゲツツジだそうですよ。
そして、駅前には豊かな緑とともにこんな歌碑がありました。
たかはらの 山のみどり乃 迫りきて
つつじ朱に燃ゆ 片岡の駅
みづほ
と、書かれています。ツツジが咲く時期の片岡駅って、めちゃくちゃきれいなんだろうなってことが想像できます。ただ、みづほさんがどなたなのかは分からず。
「たかはら」っていうのは、矢板市・日光市・那須塩原市にまたがる高原山のことでしょうね。この近くには「山の駅たかはら」って場所があり、ここでもレンゲツツジが見られるのだそう。
ただ、片岡駅から歩いて行くと5時間弱かかるっぽいので私は行かないでしょう。気になる人はぜひ…!
こんな感じで、旧駅舎時代の片岡駅を振り返っていきました。次回は駅周辺を散策した様子をお伝えします。そのときに、私が旧駅舎の取り壊しを知ったエピソードも紹介します。
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。