山北駅は、神奈川県足柄上郡山北町山北にある御殿場線の鉄道駅。東京駅から約1時間45分と好アクセスながら、ノスタルジックな田舎風景が味わえるのが魅力です。
山北駅は、駅員無配置のいわゆる無人駅。神奈川の中では割と秘境駅とも言えるかもしれません。
今回は、無人駅化から約6か月後に撮影した写真と共に、山北駅の魅力と未来をを掘り下げます。
※2024年7月現在の情報をもとに作成(写真は2012年9月撮影)
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御殿場線の無人駅のひとつ「山北駅」
山北駅がある山北町は、横浜市や相模原市に次ぐ広さをもつ町だそうです。また、「鉄道の町」として栄えたことでも知られています。
山北駅は、そんな山北町の玄関口として1889年(明治22)に開業し、多くの人を迎えてきました。
2012年(平成24)3月以降の山北駅は、駅員無配置のいわゆる無人駅となっています。
山北駅はSuica使えない?切符の買い方は?
山北駅には「TOICA」の改札機が設置されていますが、「Suica」などほかの交通系ICカードは使えません。清算もややこしいので、私は乗り放題切符が使える時期(青春18きっぷ)に行きました。
切符の販売は町のNPO法人に委託しており、山北駅の北口改札側に窓口があります。駅員さんはいないけど、ボランティアがいらっしゃいます。
山北駅の運行状況
山北駅に電車が来る頻度は1時間に1~2本が目安です。鉄道旅をするときは乗り遅れに気を付けたいですね。
もっと詳しく言うと、山北駅から国府津方面は平日・土休日ともに26本、御殿場方面は平日25本、土休日26本が運行されています。
レトロな木造駅舎が素敵!山北駅を探索
2012年撮影のレトロな写真で恐縮ですが、山北駅を探索した様子をお届けします。
山北駅の木造駅舎(駅本屋)
山北駅の駅本屋は、大正時代に改装されたレトロな魅力にあふれる木造駅舎!瓦ぶき屋根や丸ポストもまた素敵ですね。
山北駅の南口(昔の姿)
木造駅舎があるのが北口改札、山北駅にはもうひとつ改札があります。それがこちらの南口。こちらは駅舎がなく、木造のレトロな門(?)のようなものがありました。
Wikipediaを見たところ、現在の南口に写真の門はないようです。
私が訪問したときには、子供用と思われる置き傘(貸し出し用の傘?)がありました。こういうのもローカル感があっていいですね。
山北駅のプラットホーム
山北駅のプラットホームは、両側に線路がある島式ホーム。プラットホームの外側には、本線ではない停車用の線路もありました。
山北駅のプラットホームには、道了大薩埵(どうりょうだいさった)と書かれた大きな石碑もありました。
調べたところ、山北駅から約9㎞離れたところにある曹洞宗大雄山 最乗寺と関係しているようです。
山北駅の駅舎が立て替えられる!?
山北町の資料を見たところ、「山北町総合計画」というのがあって、将来的に山北駅の駅舎は建て替えられる可能性があるようです。
山北駅舎を活用した賑わいづくりや駅周辺の整備、情報発信などが計画されているのだそう。
今のレトロな姿もいいけれど、地元の方が使いやすい駅舎になることも大切ですよね。未来の山北駅も楽しみです。
山北駅周辺を散策!山北駅前商店街へ
山北駅の北口周辺を歩いてみた様子をお伝えします。
駅前には町立ふるさと交流センター(観光協会)があります。2階が山北町鉄道資料館になっていて、鉄道写真や機関車のナンバープレートなどが見られますよ。
町立ふるさと交流センターの横には、木をモチーフにした案内板がありました。南口側にある温泉「さくらの湯」や鉄道公園なども案内されています。
山北駅前商店街を歩いてみた
私が山北駅を訪問した2012年当時は、駅前の山北駅大通りに写真みたいなレトロなゲートがありました。
ノスタルジックな雰囲気漂う、いわゆるシャッター商店街とレトロ建築物。グーグルマップを見たところ、現在は和菓子屋やお茶屋、居酒屋などがあるようです。
「山北町総合計画」で、ここの景色もどんどん変わるのかもしれませんね。
山北駅は鉄道ビギナーでも訪問しやすい神奈川県の秘境駅
秘境駅かどうかを決める目安には、アクセスの難しさや雰囲気、人家の少なさなどがあります。個人的に、山北駅は「比較的アクセスしやすく、鉄道旅ビギナーも行きやすい神奈川の秘境駅」だと思っています。
山北駅は東海道線と御殿場線を乗り継げば、東京駅から2時間かからずアクセス可能です。そのため、埼玉県在住の私でも日帰りで行けました。
人がまばらで静かなところも秘境感があります。神奈川県内にお住まいの方や東京近郊にお住まいの方が、ふらっと電車に乗って田舎ののどかな雰囲気に癒されたい……って思ったときには特におすすめです。
秘境駅かどうかの判断は人によって様々ですし、訪問するタイミングによっても印象が変わるかもしれません。あなたにとって秘境駅かどうか、実際に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
▼山北町の位置情報はこちら。
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鉄道を使った一人旅をこよなく愛するアラフォー女性。旅先で注目するのは駅舎、マンホール蓋、調味料、チェーン店(スーパー等)、レトロ建築、神社・寺、野球ゆかりの地など。
メディア掲載
・旅行サイト「トラベルjp」記事寄稿
・JR東海の観光キャンペーン「#ずらし旅 」アドバイザー就任
・その他、書籍に画像提供など
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