投稿日:2022年1月12日 | 更新日:2024年8月7日
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寒い日が続くせいか、東北地方の駅を振り返りたくなりました。今回の主役は、津軽半島最北端にある三厩駅(みんまやえき)です。
平日も土曜休日も列車が1日5本しか来ないので、最果ての駅ともよく言われます。
最果ての駅というと、人の気配がない廃れた駅・・なんてイメージがあるかもしれませんが、実際はその逆。様々なところに人のぬくもりや駅愛が感じられました。
私が訪ねたときは有人駅だったので、無人化した現在とは様子が違うかもしれませんが、きっと今も駅愛にあふれていると信じています。では出発です!
※2022年1月現在の情報をもとに書いております(撮影日は2016年9月中旬)
津軽半島最北端・三厩駅のホームへ降り立つ
三厩駅と言えば、「最北端」というワードが浮かびます。青森にあるってことで「本州最北端だったかな」と思いつつ訪問したのですが、実際は津軽半島最北端でした。
青森から三厩駅に着くまでの車窓では海の眺めを楽しめました。駅と海(三厩湾)は徒歩約8分ほどの距離です。
さて三厩駅に到着。新品のようなきれいな駅名標が出迎えてくれました。
お世話になった車両です。
車両の側面に行き先板がはめこまれてるのが、「これぞローカル鉄道」って感じで感激した記憶。
ホームから見た、青森方面の眺め。
線路の脇になぞの白い小屋があったのを覚えています。大人が入るにはちょっと小さいサイズの謎の小屋。正体は何だったのでしょうか??
反対側の景色です。奥に見える車庫は現在撤去されてしまったそうです。
三厩駅のホームは1面のみ。以前は両側に線路がある1面2線だったのですが、現在は駅舎がある方と反対側の線路のみ使用されています。
駅舎までは、構内踏切を渡っていきます。
踏切と砂利を区切るブロックみたいなものが塗装されていて、とても可愛かったです。こういうさりげない装飾に駅愛を感じちゃいました。
2019年に無人化。有人駅だった頃の三厩駅の待合室
私が訪問した2016年は三厩駅が無人化される前だったので、出入口で駅長さん(駅員さん?)が迎えてくれました。
三厩駅の待合室。こぢんまりとしていますが、とてもきれいに管理されていて、駅舎好きとしては非常に映える景色です。手作り座布団が敷いてあるのがたまらなくいい。
三厩駅といえば、龍飛崎観光の玄関口として有名ですよね。というわけで、待合室には龍飛埼灯台の絵がありました。「龍」の字にこだわりを感じます。
9月中旬と、まだまだ薄着で過ごせる時期でしたがストーブがすでに設置されていました。さすがに火は灯っていなかったです。
でも津軽半島最北端の駅に来たって感じでワクワクします。
有人駅だった頃の三厩駅の窓口。営業時間が5時40分から17時40分までだったんですね。まあ、列車が1日5分で終電が17時51分発なら無理もないか。
ローカル鉄道の駅といえばこれ!駅ノートもありました。三厩駅では「旅日記」というようです。
私も何かを書いたと思いますが、写真に撮ってないので忘れちゃいました。
三厩駅で一番印象に残っているのが、こちらの「りんごの木」です。三厩駅を訪ねた人が、りんごの紙にどこから来たか書いて貼ったものです。私の記憶が間違いじゃなければ、地元の学生さんが考えたものだと思います。
「神奈川から来た」「埼玉から来た」って人もいれば、「サイコロで気の向くままに来ました」なんて強者のメッセージもありました。「家から来たよ」って人もいて、オーキド博士ばりに「そりゃそうじゃ♪」とつっこんでしまいました。
後日アップする記事にも書きますが、三厩駅での観光はこうした地元の子どもたちが考えたおもてなしがちらほらあって、それが旅をより一層面白くしてくれました。
今でも子ども達のおもてなしが続いてたらいいなあ・・。
三厩駅の駅舎と周辺の景色
ホームと反対側の扉を開いて、外に出ましょう。
出入口そばには、旅スタンプが設置されていました。スタンプ台には「ここは津軽半島最北端の駅です」のメッセージが。ここで私は本州最北端と思ってた間違いに気づきました。
そして三厩駅の駅舎外観です。三厩駅の駅舎は1958年(昭和33)の開業当時のものを今なお使用しているのだそう。
屋根が瓦ぶきじゃなくてトタン屋根なのがチャームポイント。赤茶色っぽい屋根が、青空をバックに映えています。
駅舎のとなりには駐輪場もありました。
三厩駅前を通る道は県道281号。「あじさいロード」と呼ばれているそうで、龍飛崎まで続いてます。私が訪問した9月中旬にも少しだけあじさいが咲いてました。
関東じゃなかなか見られないであろう9月のあじさい。これも北の最果てにある三厩駅ならではの景色かもしれません。
三厩駅散策で見つけたマンホール
三厩駅前で見つけたマンホールです。現在の三厩駅の所在地は「青森県東津軽郡外ヶ浜町」なのですが、こちらのマンホール蓋は三厩村が外ヶ浜町に合併される前にデザインされたものとなります。私的に歴史の証人マンホールです。
そんな貴重なマンホール蓋なのに、上下さかさまに撮ってしまいました。。。私はバカです。
描かれてるのは三厩村の花であり、外ヶ浜町の花でもある「あじさい」。同様に町の鳥である「カモメ」です。
さらに風力発電の風車も描かれてます。風車は龍飛崎で見られたので、次回以降の記事で紹介しますね。
写真を180度回転させると円形がゆがんでしまい、コレジャナイ感がすごいので、逆さのまま載せています。気になる方はデバイスを逆さまにしてご覧ください(ひどい)。
三厩駅の駅探索はこれくらいで。次回からは三厩駅発の観光を紹介します。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
三厩駅の基本情報
※列車の本数が少ない最果ての駅ですので、訪問の際は時刻表と最新情報のご確認をおすすめします。