深谷城址公園

深谷城址公園と周辺を歩く。富士浅間神社(智形神社)とみかんの花咲く丘 誕生地

投稿日:2021年6月15日 | 更新日:2023年9月28日

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深谷散策・第3回は深谷城址公園に向かいます。桜がきれいな花見スポットとして有名な公園ですね。また最近(2021年2月)では、ご近所に「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」がオープンしたことでも知られています。

なんて華々しい話題をもってきちゃいましたが、私が歩いたのはマニアックなところばかりです。でも、深谷城にゆかりがある場所なので今回もお付き合いくださいませ。

※2021年5月現在の情報をもとに書いております(撮影日は2019年6月上旬)




深谷商業高等学校記念館から深谷城址公園へ歩く

埼玉県立深谷商業高等学校記念館

前回の散策の続きなので、深谷商業高等学校記念館から出発します。深谷城址公園まではそれほど遠くなく、徒歩10分くらいでアクセスできます。

地図で見るとこんな感じ。途中で渡る唐沢川は、深谷駅から深谷商業高等学校記念館まで歩くときに見かけた川でもあります。

唐沢川を渡るときに歩く橋の名前は智形橋といって、こちらは深谷城址公園に行く途中にある富士浅間神社のもうひとつの名前で、縁を感じますね。

深谷城址公園

というわけで出発。といっても、智形橋に着くまではほぼ住宅地です。

深谷城址公園

そして智形橋に到着。歩行者用に「智形歩道橋」が設置されていました。

みかんの花咲く丘

ひたすら深谷城址公園に向かって歩いていたのですが、道中いろんな意味で気になる看板が。近くに「みかんの花咲く丘」誕生地があるみたいです。絵が古くて味わい深い。

深谷城址公園

せっかくだから寄っていくか…なんて思いつつ道なりに歩いていたら「深谷市指定文化財 深谷城外壕跡」と書かれた案内を発見。

パッと見分かりにくいのですが、奥にある「富士浅間神社」の池と社を囲む水路が外壕となっているそうです。これもまたご縁ということで参拝することにしました。




深谷城主の祈願社、富士浅間神社(智形神社)に到着

富士浅間神社_深谷

先ほど渡った智形橋の「智形」は、この神社から来ています。社号標には「富士浅間神社」とありますが、明治時代以前は智形神社と呼ばれていました。

うっかりすると「深谷城址公園の近くに小さい神社があるな~」って具合にスルーしてしまいそうな場所ですが、実は深谷城主である深谷上杉氏の祈願社と、なかなか歴史的価値が高いスポットなんです。かく言う私も案内板を読んで知りました。

智形神社のパワーのおかげか、深谷城は室町時代の1456年の築城から豊臣秀吉によって落城される1590年にわたり、134年間も上杉氏のお城として活躍したそうです。

富士浅間神社_深谷

参道を歩くと、稲荷神社の祠もありました。

富士浅間神社_深谷

荒々しい大きな岩にのった狛犬。結構珍しい気がします。

富士浅間神社_深谷

緑豊かな細い参道を歩いたその先に…

富士浅間神社_深谷

富士浅間神社の社殿がありました。ちなみに富士浅間神社は1440年に建てられたと伝えられており、深谷城より少し前からここに鎮座していたことになります。




童謡「みかんの花咲く丘」誕生地

みかんの花咲く丘

そして看板が気になっていた「みかんの花咲く丘」誕生地は、富士浅間神社参道の途中にありました。立派な石碑には歌詞が刻まれています。

みかんの花咲く丘といえば、手遊びが有名ですよね。不器用な私は何度見てもやり方が分からず、お友達が楽しそうにやっているのをぼ~っと見ている子供時代を過ごしました。

みかんの花咲く丘

「どうして深谷にみかんの花咲く丘誕生地があるの?」という疑問は、近くにある案内板が解決してくれました。

ざっくり言うと、「みかんの花咲く丘」の作詞家・加藤省吾がご両親が住んでいた深谷(当時は深谷町本住町)に疎開したとき、この歌の歌詞を考えたのだそう。故郷静岡の情景に思いをはせながら作詞されたそうです。




立派な石垣が続く深谷城址公園を歩く

深谷城址公園

富士浅間神社を参拝し終えたら、再び深谷城址公園へ。すぐに到着しました。

深谷城址公園

こちらは南側出入口です。石垣が立派ですね。中に入ってみます。

深谷城址公園

中は…う~ん、普通に公園ですね。園内には芝生広場や市民文化センター、コミュニティセンターなどがあり、深谷市民の憩いの場となっています。

深谷城址公園

私は園内を歩くより石垣を見ながら歩きたいので、公園の外側を散策しました。

深谷城址公園

深谷城址公園

そして西側出入口に到着。こちらの方が大きくて、メインの玄関口になっているようです。

深谷城址公園

西側出入口には桜の木による並木道がありました。お花見シーズンには満開の素敵な景色が見られそうです。

深谷城址公園

こんな感じでひと通り歩いたので深谷駅に戻ることに。徒歩はきついので、西側出入口の前にあるバス停を利用しました。深谷城址公園の前にあるのにバス停の名前は「図書館前」…。いや、近くに図書館もあるので間違いないです。

深谷市のバス

そして可愛いふっかちゃんのバスに乗って帰ったのでした。

ちなみに写真の図書館前バス停は、今はもうないみたいです。なので深谷城址公園にバスで行く場合は、北部シャトルバスの「深谷城址公園(南)バス停」で降りるのが良いかと。

名前からして最初に紹介した南側出入口のそばに停車すると思われます。詳細は深谷市の利用案内をご覧ください。では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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