埼玉県深谷市にある瀧宮神社(たきのみやじんじゃ)。King&Princeの平野紫耀さんが、テレビ番組で参拝したことでも注目を集めていますね。
瀧宮神社は縁結びの神様が祀られているほか、厄除けなどのご利益があり、深谷市のパワースポットのひとつでもあります。
今回は、瀧宮神社の歴史や詳しいご利益、境内の見どころをご紹介します。
※2024年8月現在の情報をもとに作成(写真は2019年6月撮影)
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瀧宮神社の歴史と湧き水の話
瀧宮神社は、恵みの水を称えて祀ったのが始まりと伝わっていますが、詳しい創建は不明です。
1456年に室町時代の武将・上杉房顕(ふさあき)が、深谷城を築いたときに瀧宮神社を裏鬼門の守護神にしたと伝わっています。それからは、歴代の城主に篤く信仰されました。
深谷が中山道の宿場町として栄えた時期には、神社周辺の鎮守として住民の心の拠り所に。そして、現在も地元の方に親しまれる神社として鎮座しています。
瀧宮神社の湧き水(神水)の話
瀧宮神社が鎮座する妻沼(めぬま)低地は、秩父山地に降った雨が荒川にのって流れ着き、湧き水としてこんこんと溢れる場所です。
この地に住む人は、古くからこの湧き水を「恵みの水」として稲作などに使ってきました。
瀧宮神社の湧き水は御霊水や神水と呼ばれ、境内には、湧き水の池(明神池)があります。神社の方にお願いすれば「お水取り」として、御霊水をいただくこともできます。
瀧宮神社の名前の由来は?
瀧宮神社の名前は、湧き水が唐沢川に流れ落ちる姿が瀧の様だったことが由来だと伝わっています。
瀧宮神社の境内に入るときに石橋(写真)を渡るのですが、橋の下にある水路が唐沢川につながっています。
瀧宮神社のご神徳とご利益
瀧宮神社のご祭神はこちらです。
- 天照大御神(アマテラスオオミカミ)…日本神話の中心にいる女神さまで日の神とも呼ばれる
- 豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)…天照大御神のお食事を司る神さま
- 彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)…山幸彦(ヤマサチヒコ)の名で知られる神さま
天照大御神には幸福や健康、長寿などにご利益があるとされ、彦火火出見尊は商売繁盛・五穀豊穣・縁結びのご利益があるといわれています。
豊受大御神は、衣食住、産業を守る神さまとして信仰を集めています。
神水の霊力が悪事災難を防ぎ止めると伝わる瀧宮神社には、方災除けや厄除け、交通安全、病気平癒などのご神徳もあると伝わっています。
深谷のパワースポット!瀧宮神社の境内を散策
神水の力やご祭神のご利益が授かれる、深谷市のパワースポット瀧宮神社。深谷新八景や埼玉の自然100選に選定されるほど水と緑が豊かで、境内を散策するだけでもとっても癒されます。
石橋を渡ると、小さい石段を挟んだ参道が続きます。桜の木も植えられていて、花見シーズンは見事な景色が楽しめそうです。
瀧宮神社の手水舎。近くにはおみくじ結び場所もありました。
瀧宮神社の拝殿。木の色から歴史を感じる日吉造ですが、いつごろ建てられたのかは不明です。金色の文字が刻まれた青銅色のお賽銭箱が個人的に印象的でした。
境内の広さと比べるとこぢんまりとした造りですが、かえってこれが境内の解放感を引き立てているのかもしれません。
拝殿の横には演舞台がありました。中に入ると奉納された絵馬や額があります。壁の彫刻が見事でぼ~っと見とれてしまいました。
瀧宮神社には、さまざまな経緯で境内に一緒に祀られている神社があります。
写真は八坂神社です。深谷城内で三社天王として祀られていましたが、江戸時代に市神様として中山道上に祀られることになり、現在は瀧宮神社に引っ越して(遷宮)きました。
同じく深谷城から引っ越してきた御嶽神社のほか、八幡神社や天神社も鎮座しています。
深谷駅南口から徒歩1分で好アクセス
瀧宮神社は深谷駅南口から徒歩1分で行けるので、深谷観光の一環で立ち寄りやすいのも魅力的です。
深谷市といえば、新一万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一の出身地として有名ですね。
渋沢栄一が深谷にレンガ工場(日本煉瓦製造会社)を建てた縁から、深谷駅の駅舎が東京駅にそっくりなのも注目のポイントです。
瀧宮神社に行く前に、深谷駅南口にある『東京高崎汽車往返之図』も見てみましょう。
深谷に鉄道が通ったときの様子を描いたものなのですが、駅の後ろにさりげなく瀧宮神社があります。瀧宮神社の歴史を感じる1枚ですね。
深谷といえば、ゆるキャラの「ふっかちゃん」も有名ですね。深谷駅北口まで足を運べば、ふっかちゃんと渋沢栄一のからくり時計が見られますよ。
北口からコミュニティバス「くるりん」に乗れば、深谷の定番観光スポットである渋沢栄一記念館や旧渋沢邸にも行けますよ。瀧宮神社と縁のある、深谷城址公園に行くのもいいですね。
▼渋沢栄一記念館と旧渋沢邸 中の家の詳しい見どころはこちら。
▼深谷城址公園と周辺の詳しい見どころはこちら。
瀧宮神社(埼玉県深谷市)の基本情報
さまざまなご利益が授かれる、埼玉県深谷市の瀧宮神社。ぜひ、足を運んでみてくださいね!
鎮座地 | 埼玉県深谷市西島5-6-1 |
アクセス | 深谷駅南口から徒歩1分。大宮駅から深谷駅は高崎線で約45分。 |
駐車場 | あり(6台分) |
ご祈願 | 招福祈願(家内安全、店舗開業、心願成就など)、除災祈願(方災除け、交通安全、病気平癒など) 出張祭典(地鎮祭、竣工祭など) |
公式サイト | https://www.takinomiya.or.jp/index.html |
年間行事はこちら。
歳旦祭(1/1) | 新たな1年の幸せを祈るお祭り |
節分(2月) | 豆まきで邪気をはらい春を迎えます |
祈年祭(4/15) | 五穀豊穣と地元産業の発展を願うお祭り |
夏越大祓(6/30) | 半年間の罪穢れをヒトガタに託して茅の輪をくぐり、清き体を取り戻す神事 |
例大祭(9/28) | ご祭神を称えまつる1年に一度の最も重要なお祭り |
新嘗祭・酉の市(12/5) | 今年の作物を神に捧げて感謝するお祭り |
年越大祓(12/25) | 夏越大祓以降の罪穢れをヒトガタに託し新年を迎える神事 |
出発前には公式サイトで最新情報をご確認ください。コミュニティバス「くるりん」については、こちらをチェック!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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