碑の丘

碑の丘―龍飛崎の龍見橋(太宰の道)を歩く【売店で食べ歩きも】

投稿日:2022年1月22日 | 更新日:2023年9月28日

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三厩駅からバスで行った、龍飛崎観光の最終回です。掘り下げたいスポットがたくさんあって、記事もたくさんになってしまいました。

最終回は、ちょっとマニアックかもしれないけど見晴らしが良くておすすめな「碑の丘」を中心に紹介します。売店では誘惑に負けて食べ歩きもしました。では出発です!

※2022年1月現在の情報をもとに書いております(撮影日は2016年9月中旬)




カッコイイ橋、龍見橋(太宰の道)

龍見橋は、階段村道の入口から徒歩約4分の場所にあります。前回からの流れだと、龍飛埼灯台あたりで枝分かれしてる道の階段村道じゃない方を選ぶと着きます。

碑の丘

私が訪問したときは、龍見橋の周辺には人がいませんでした。なのでマニアックなスポットと思ってしまいましたが、実際のところどうなんでしょうか?

何はともあれ、おかげでこのカッコイイ橋を独占できました。

碑の丘

なんと立派な龍なのでしょう!橋の入口には「太宰の道」と書かれています。ここは龍見橋でもあり、太宰の道でもあるんですね。

碑の丘

というわけで、太宰の道をひとり悠々と歩きます。この先に待つのは、文学碑や詩碑などが並ぶ「碑の丘」です。




碑の丘に到着!見晴らしがいい絶景も

碑の丘

碑の丘に着きました。広大な地に芝生が広がって、とてもきれいです。

左側にあるのは、トンネルじん肺根絶の碑。「じん肺」っていうのは金属の粒などを多量に吸い込むことで起こる肺の病気で、トンネル工事に携わる方がかかって問題になりました。

右の柱は、大日本帝国陸軍の要塞だった津軽要塞の砲台跡があったことを示す「津軽要塞重砲兵連隊竜飛砲台跡標柱」です。

碑の丘

そして碑の丘でも特に有名な吉田松陰詩碑。高杉晋作や伊藤博文が門下生だったことで知られる、幕末の思想家ですね。

吉田松陰は、遊学の旅の途中で津軽半島に立ち寄ったのだとか。時代を考えたら、とても覚悟が要る旅ですね。同じ津軽に来たのでも、私の旅とは大違いです。

写真が逆光なのが残念です。

碑の丘

こちらは川柳作家・川上三太郎の句碑です。奥にちらりと見える柱は・・・

碑の丘

津軽要塞の歴史を伝える「北部七一部隊第二中隊第四砲座跡」でした。碑の丘は文学と戦争の歴史を学べる場所のようですね。

碑の丘

ほかにも歌人・佐藤佐太郎の歌碑もありました。

「陸 果つる海の光に草山は黄すげの花のかがやくあはれ」

と書かれてて、“陸果つる=陸の果て”っていうのが、龍飛崎がある津軽のことのようです。三厩駅が最果ての駅と言われてるように、昔の人もここを最果てと感じていたんだなあと、ちょっと親近感がわきました。

碑の丘には、ほかにも石碑や標柱があったかもしれません。いや、きっとある。ぜひ、碑の丘に足を運んだ際は確かめてみてください。

碑の丘

碑の丘の遊歩道を下ると海に面したベンチがあったので、しばらく座って海を眺めていました。

碑の丘

こちらがベンチから眺めた海です。きれいですよね。

眺めのいいスポットを独り占めして、美味しい空気を吸いながら海と空を眺めていると、とても贅沢をしている気持ちになりました。




謎のかかしロードに遭遇する

碑の丘

詳しい場所は忘れてしまったのですが、碑の丘の周辺を歩いていたらかかしロードを見つけました。

正確には「かかしロード280」というそうで、実行委員会の方達が国道280号線バイパス沿いなどにかかしの展示を行っているそうです。

龍飛崎周辺の国道といえば階段国道がある339号線のイメージなんですが、三厩駅からバスでここまで来るときに途中で国道280号線を通るんですよね。なのでこれもご縁なのかもしれません。

碑の丘

目も鼻も口もまんまるのかかしさん。顔の輪郭は野球のベースっぽいと思うのは、私が野球ファンだからかもしれません。

碑の丘

右のかかしはお化粧バッチリのかかしさん。くまのTシャツが可愛いですね。左のかかしはきりっとした眉毛で割とイケメンです。

見てて飽きない、かかしロードなのでした。




いのしし肉のフランクフルトを食べる

碑の丘

こんな感じで、龍飛崎の回りたい観光スポットはひと通り見終わりました。約3時間、歩きまくってヘトヘトです。

碑の丘からバス停まで歩く途中で売店を発見。焼きイカ、おでん、ソフトクリーム。。あぁ美味しそう。そして誘惑に負けた結果・・・・

碑の丘

イノシシ肉でつくったというフランクフルトを買ってしまいました。でかい。

「せっかく海があるところに来たんだから、海の幸を食べろよ」と、脳内でもうひとりの私がツッコんできたのですが、歩き疲れて肉を欲していたので止められなかった。

もちろん、すごく美味しかったです。肉々しくてジューシーで、食べ応えがあったのを覚えています。

フランクフルトを食べた後、お店の方と少しお話しました。私が鉄道旅好きで埼玉から来たことを伝えると、「外ヶ浜町のとなりにある今別町もおすすめ」と、ロードマップをいただきました。

特に、間近で新幹線や電車が見られる青函トンネル入口広場がおすすめとのこと。ご存じですか?

当時はガッチガチに旅程を立てて東北を一周している途中だったので立ち寄れませんでしたが、絶対に行きたいですね。簡単に旅行できなくなって、なおさらそう思います。

すごく印象深いスポットが多かった、三厩駅からの龍飛崎観光。景色が素敵なのもあるけれど、地元の方とのふれあいが多かったのが一番の理由かなと思っています。

学生さんが考えたおもてなし&プレゼント、龍飛館のスタッフさん、バードウォッチングをしていたおじさん、売店のスタッフさんと、とてもいい思い出ができました。

鉄道旅で東北に立ち寄る際は、ぜひ三厩駅からの龍飛崎観光を視野に入れてみてください。長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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