投稿日:2020年10月23日 | 更新日:2023年9月28日
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更新ペースが落ちてて申し訳ないです。かのえかなです。今回は、JR東海道線の醒ヶ井駅から歩いてみた様子をお伝えします。
醒ヶ井駅前には周辺の観光情報が分かる案内板があり、近くに醒井宿と居醒の清水という見どころがあると判明。これがなかなか素敵な場所でして、もっと流行ってもおかしくないけど流行らんで欲しいという気持ちになってしまいました。
ちなみに、居醒の清水の読み方は「いさめのしみず」です。醒ヶ井を「さめがい」って読むことを考えたら分かるものですが、漢字がずら~っとならぶと初対面ではややこしいですよね。例のごとく私も読めませんでした(笑)では、さっそく行きましょう!
醒ヶ井駅を出発!個性的な飛び出し坊や
というわけで、醒ヶ井を出発!駅前の景色はこんな感じ。トラックが走ってる大きな道のひとつ奥に細い道があるので、そこを歩きます。
こちらの商店が、今回の散策のスタート地点。
近くには「居醒の清水」と書かれた案内板がありました。これなら迷いませんね。
こちらでは読み方が「いざめのしみず」になってるなあ。長浜観光協会さんはじめ、いくつかのサイトでは「いさめ」だったんだけど…。どっちでもいいのかな?
そして、近くには手作り感がすごい飛び出し坊やを発見。「帽子のSは、さめがいのSかな?」なんて思いながら歩いてたら…
「K」と書かれた飛び出し坊やも見つけました。もう私には分かりませんわ。そしてやっぱり手作り満載。
もちろん飛び出し坊や以外にも見どころはあって、たとえばこちらの明治時代に建てられた醒井小学校の玄関は、建築物としての価値を後世に伝えるために、新校舎が建つときに移築したものなんだそうです。
曲線が美しい唐破風に繊細な彫刻による装飾と、すごく威厳を感じさせてくれますね。
旧醒井宿郵便局を使った醒井宿資料館
醒井小学校の玄関のそばには、これまた重厚感ばつぐんの建物が。こちらは旧醒井郵便局舎で、現在は醒井宿資料館になっています。
1915年(大正4)にヴォーリズによって設計された擬洋風建築で、外からは分かりにくいですが木造なのだそう。現在のものは1934年に(昭和9)改築されています。
ヴォーリズ建築はいろんな場所で観光スポットとして今も人気で、素人ながら私も好きです。玄関左下には、国の登録有形文化財のプレートもありました。
色あせた吊り看板。最初横に読むのかと思い、「なんて書いてあるのか分からん」と戸惑ったのですが、途中で縦に読むと気づきました。郵便、電信、電話、為替…など書かれてます。電話かあ。
この後は、醒井宿の名残を感じさせる町家が並ぶ道を歩きます。
しばらくすると、細い水路のようなものが!いよいよ地蔵川とのご対面です。
地蔵川沿いの癒しの風景&十王水
地蔵川は、居醒の清水から湧き上がる水が流れる細い川です。写真奥にある大きめの橋がいくつも渡してあり、ここを通過したら清らかな水が流れる風景が一気に広がります。
地蔵川沿いには民家が並び、1軒ごとに橋が渡してあります。家によってはプランターを並べて花で彩ったり、車を停めたりと、橋にも個性があります。自然と人間の暮らしが一体になってて、とても素敵な景色です。
地蔵川の見どころのひとつに、「十王水」があります。平安中期の天台宗の高僧である浄蔵法師が、いろんな土地をめぐる諸国遍歴でここに立ち寄った際、水源を開き、仏縁を結んだとされています。
浄蔵法師が開いた水源だから”浄蔵水”にするのが流れですが(水だけに)、近くに十王堂という場所があったことから十王水と呼ばれるようになったそうです。
水音に耳を澄ませ、緑と清らかな水が織りなす風景を眺めていると、本当に癒されます。
道中にも飛び出し坊やがおり、
枝分かれする細い道を歩いてみると、お寺もありました。
こちらにも資料館です。
居醒の清水といえば、水面に咲く白い花の梅花藻(ばいかも)が有名で、5月中旬~9月下旬に見ごろを迎えるのですが、花の写真を撮り忘れちゃいました。こちらの写真で緑の上にポツポツ花が咲いてるのがかろうじて分かるくらいかな(汗)
通り沿いには、梅花藻を使ったスイーツやご飯系を出す飲食店もありました。
個人的に水と緑に惹かれてしまい、梅花藻に気づいたのは散策終盤でした。再訪したら梅花藻と梅花藻グルメを楽しみたいと思います!
居醒の清水・加茂神社に到着!
地蔵川を眺めながら歩いて行くと、「パワースポット・醒井地蔵尊」と書かれたスポットを発見!パワスポときたら行くしかないっしょ!
お堂より少し高い場所に醒井延命地蔵尊がおりました。
醒井延命地蔵尊は、正式には「石造地蔵菩薩坐像」といい、米原市指定文化財に指定されています。総高270cmという大きさで花崗岩を丸彫りしたものは全国的にも貴重で、滋賀県では唯一なのだそう。
平安時代の817年(弘仁8)、100日以上雨が降らない時期があって、野も川も枯れに枯れたのを心配した嵯峨天皇の命を受けた最澄が醒井に来た際、水の守護神を名乗る白髪の老人に出会い、「地蔵を作って安置しなさい」と言われたのが、醒井地蔵尊の起源とされています。
そして教えを守ったら雨が降ってきたというわけです。こうして多くの命が救われたから、延命地蔵と親しまれているんですね。
しかし、別の案内板には醒井地蔵尊が完成したのは鎌倉時代後期とあり、水が枯れた時期からだいぶ時間経ってるのね…とふと思ってしまいました。まあ、そりゃそうですよね。
近くには水汲み場が。
ひしゃくで水をすくって飲むこともできるのですが、時期が時期だけに今回は断念しました。
さらに奥へ行くと、地蔵川の水源である居醒の清水に到着です。
水の中にポツンとある腰掛石。誰がいつどうやって座るのか…。
奥には日本武尊の像。日本武尊が熱病にかかった際、ここの水で体の毒を洗い流したという言い伝えがあるそうです。居醒の清水、何かと人の命を救っております。
そんな居醒の清水は、平成の名水百選と水の郷百選に選ばれています。
そして、最後は加茂神社に到着。立派な鳥居の奥に見える、長い石段。ここまで来たら上るっきゃないよね!
境内自体はこぢんまりとしていて、誰もいませんでした。でも、高い所から醒井宿と地蔵川を一望できたのは良かったな!
長くなりましたが、醒ヶ井駅散策はこれにて終了です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。