今回は米原駅からの散策の後編です。前回に続き東口周辺を歩いたのち、ホテルがある西口側も少し歩いています。
適当歩きなので話も色々とっ散らかってますが、どうぞお付き合いくださいませ。
青岸寺庭園へ行く途中に見つけた、米原宿
前回で紹介した青岸寺庭園。ここへ向かう途中に、とってもいい雰囲気の小道がありました。気になって仕方がないので、帰りに立ち寄ることに。
瓦葺屋根で町家造りのレトロな建物が並び、さりげなく飛び出し坊やもいます。
しばらく歩くと、レトロの中でも特にレトロ感がすごい郵便局を発見!米原東簡易郵便局というそうです。板張りの壁に、丸みを帯びたフォントの看板…いいですね!
2階は雨戸が閉じられた状態なのかしら?今は使われてないのかな?
いい味出してるな~と、振り返り未練を残しつつ先へと進む。
すると、道端にちんまりと置かれた「米原宿」の立て看板を発見。そうか、ここが宿場町だったのね。ちなみに米原宿は、城下町の彦根と琵琶湖水運で商人が集まる長浜の間にある、こぢんまりとした宿場町だったそうですよ。
どおりで宿場町でも道が比較的細いのか…。私が住んでる場所も昔は宿場町だったのですが、そこはもっと道が大きいので、他もそういうもんだと思ってたのですよ。いろいろあるんだなあ。
そして、レトロな建物にさり気なく混ざる飛び出し坊やが良い感じです。
この先は新しい住宅もぽつぽつ見られたので、「あとは普通の住宅街かな?」と迷いながら歩いてたのですが、地面に座って休んでいるおじいちゃんと出会いまして…。
「もう少し”かめや”って所まで歩くともっと良いよ」
と教えてもらったので、おじいちゃんの言葉を信じて歩くことにしました。
コロナ後初の旅行だったので、以前と変わらず地元の方が声をかけてくださり、旅のアドバイスをもらえることにホッとしました。
かめや旅館で究極の選択を迫られる
そんなわけで、教えてもらった旅館 かめやに到着。おぉぉ!これはキレイなレトロ建築ですね!!ツートンカラーの壁もいいのですが、入口に飾られた花たちが建物の美しさを引き立てている気がします。
なんてうだうだ言う前に、普通に泊まりたいんですけど!
右手にある石碑は、米原市指定文化財に指定されている北陸道中山道分岐点道標なのだそう。案内板には「道標は花崗岩製で、江戸時代の1846年(弘化3)に再建されたもの」と書かれていました。そんな昔からここにあるとは!
ここを中心に左が北陸道、右が中山道となるそうです。
こっちが北陸道。家屋が寄り添うように建っていて、丸ポストがいい味を出しています。
こちらは中山道側。ぱっと見の風景は、北陸道側の方が風情があります。さて、どっちを歩こうか。散々迷った結果、埼玉県民として馴染みのある中山道を歩くことにしました。
ところが中山道側。歩けば歩くほど緑が深くなり、それ以外何もないという事態に。しかも、写真じゃ分かりにくいですが坂道になってます。
彦根藩の藩主だった井伊直弼の命によって作られた深坂道というそうです。恥ずかしながら、井伊直弼が彦根藩主だったのを初めて知りました。この坂道のおかげで米原の人と物の流れが良くなったとのこと。でも、腰痛持ちのおばさんにはただただキツかった。
生まれて初めてデジャヴを体験する
坂道を歩き切ると、T字に県道240号が通り、つきあたりに米原高等学校がありました。この県道も坂道になってまして、これ以上坂を上るのは無理と、下り方面へ歩くことにしました。
ここで、人生初のデジャヴを体験しました。10年前に米原駅を降りたとき、ここの景色を見た気がするのです。
タイヤを切りつけそうなアスファルトの大きな道、そのわきに広がる緑、それ以外何もない静寂の景色。当時はこの道を上ってきたから逆方向に歩いてるけど、間違いありません。
その直感を確信に変えたのが、こちらの標識でした。これ、見たことある気がする!家族に確認したら、母のガラケーに昔の私が送ったこの標識の写メが残っていると言われました(いろいろワードが古い!)。
頭の片隅に残ってた記憶が少しずつ掘り返されるのは、なかなか面白い体験ですね。
中トトロの標識を通過してさらに坂道を下ると、住宅地に入る道を発見。写真じゃ分かりにくいですが、右側の中央あたりに飛び出し坊や位の高さの何かが立っているのが見えます。これを確かめに、寄り道してみました。
そして見つけた、トトロの森!
気になったものの正体は、メイちゃんでした。これも飛び出し坊やみたいですね。頭と体の間にある違和感が気になるけど、まあいっか。
道なりに歩くと、なんかすごいものを見つけてしまいました。緑色の大きなトトロがいます。ここ、トトロの森といって割と有名な場所みたいですね。あまりにすごいので、Googleマップで確認しちゃいました。ちゃんとジブリの許可も得ているそう。
バス停と待合所。さり気なく、昔のコカ・コーラの看板があるのが気になります。
しっかし絵が上手い。こんな大きな絵でもそっくりに描き上がるなんてすごいなあ。訪問時は知らなかったけど、中にも入れるそうです。
もう一度県道に戻りつつ、住宅地を見回すと、いろんなところにトトロの世界が広がってました。10年前の訪問時は全く気づきませんでした。
よく作ったなあ、すごいなあと思うけど、いずれ撤去されてしまうという話もあるようです。見られて良かった。
県道を下りきったら国道8号(中山道)と交差してたので、駅方面に歩きました。そして、写真の橋(県道329号)を渡って東口へ向かいました。
ローカルネタで申し訳ないですが、この橋を歩きながら大宮の大栄橋を思い出しました。
米原駅西口も歩いてみたよ
西口に着いたら、いったんホテルに戻りひと休み。その後、夕食を求めて歩くことにしました。
駅前にスーパーを見つけ、「やったー」と近づいたら工事中でした。フレンドマートは、滋賀発祥のご当地スーパー・平和堂の小型店です。完成したら再訪したいですね。
近くにある飛び出し坊やは
裏に「自転車通過」と書かれてました(ちょっと分かりにくいわね)。
ほかにスーパーないし、苦肉の策でドラッグストアへ。キリン堂は近畿を中心に展開しているようで、初めて見ました。
でもこれといった食べ物はなく、岐阜の天然水だけゲットしてきました。ご飯は近くのコンビニでゲットです。こんな感じで米原散策は終了しました。久々にたくさん歩いたから疲れた~。
次回は、米原から大垣に向かう途中で立ち寄った駅を紹介します。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。