投稿日:2025年5月18日 | 更新日:2025年5月19日
今回は、大阪市天王寺区にある「難波大社 生國魂神社」の境内の見どころを写真と共にお伝えします。
生國魂神社は「いくくにたまじんじゃ」という読み方から「いくたまさん」という呼び名で親しまれているようです。
大阪に住む親戚に生國魂神社を参拝したと話したら「いくたまさん行ったん!子どものころはよくお祭り行ったよ」と言われ、地元の方からの愛され具合を実感しました。
ワーケーション中ということで、朝散歩がてら参拝しましたよ。では出発です!
※2025年2月現在の情報をもとに作成(写真は2023年10月撮影)
当ブログは広告を含みます。 |
生國魂神社の歴史とご利益
生國魂神社の歴史は、2,700年以上にもわたると伝わっています。
もともと大阪城の近く(石山崎)にありましたが、豊臣秀吉が大阪城を築いたときに、現在の場所に移されました。戦国時代、大阪城のある場所の次にここが高台だからとこの地が選ばれたそうです。
生國魂神社には、生島(いくしま)大神と足島(たるしま)大神が祀られています。
生國魂神社の本殿
生國魂神社は、「生国魂造」という独特の建築様式というのも見どころのひとつです。
本殿と幣殿(神様にお供えをする場所)がひとつの屋根でつながった珍しい造りなのですが、境内からはちょっとわかりにくいですね……。屋根なので、どこか高い場所から眺めるのが良さそうです。
生國魂神社にはどんなご利益がある?
生島大神は「万物に生命力を与える」「生まれる」を意味する神様、足島大神は「万物に満足を与える」「成長」を意味する神様として信仰されています。
生き生きとした元気が欲しい、もっと成長したいと思ったときに参拝するといいかもしれませんね。
生國魂神社の境内には11の末社があり、縁切りや縁結び、勝ち運、商運、さらには歯痛封じまで、さまざまなご利益が授かれます。
拝殿での参拝を済ませたら、境内を散策してみましょう。
生國魂神社の境内を散策
まずは拝殿のそばにある住吉社と天満宮。住吉社は航路平安や航海安全、天満宮は学業成就や合格祈願のご利益があります。
同じく拝殿のそばにある皇大神宮。伊勢神宮(内宮)のご分霊で、広大無辺の御神徳を授かれると案内にありました。
皇大神宮の手前には「いくたま参り道」と書かれた赤い案内板があります。矢印の通りに進むと、たくさん末社があるエリアに入ります。
いくたま参り道の入口です。エリア内は「生玉の杜散策道」になっていて、芝生広場に末社につながる小道がひろがっています。さっそく歩いてみましょう。
水産業繁栄の神様・精鎮社
最初に見つけたのが精鎮社(せいちんしゃ)。表参道の蓮池に祀られていた弁財天社がここに移されたそうです。
特に鮮魚を扱う商人や漁師、釣り人に篤く信仰されているそうです。商売繁盛、海上安全のご利益があります。
勝ち運のパワースポット・城方向八幡宮
続いて勝ち運、方位除けのご利益がある城方向八幡宮(きたむきはちまんぐう)。大阪城の鬼門の守護神として城の方向(北)を向いているから“きたむき”っていうそうです。
金物やカマドの神様を祀る・鞴神社
製鉄や機械工具などを扱う金物業界の守護神を祀る、鞴神社(ふいごじんじゃ)。読み方難しい神社が続きますね。台所の神様としても信仰を集めています。
鞴は火を起こす道具なので、火の用心の神様としても親しまれていますよ。
家づくりする人必見!家造祖神社
「家づくりの祖神を祀る全国唯一の神社」という案内があった、家造祖神社(やづくりみおやじんじゃ)。またしても読み方が難しい!
家づくりの祖神である手置帆負命(タオキホオイノミコト)と彦狭知命(ヒコサチノミコト)が御祭神です。大阪城築城に際し建てられました。
土木建築業界の方から信仰を集めているほか、家庭円満のご利益があるとされています。
芸能上達のご利益・浄瑠璃神社
近松門左衛門ら文楽関係者の霊を祀る浄瑠璃神社。
近松門左衛門の代表作「曽根崎心中」では、生國魂神社で恋人同士の徳兵衛とお初が再会しますね(そのあと悲しい結末を迎えますが……)。
絵馬のデザインが個性的でいい感じでした。
祐徳稲荷のご分霊・稲荷神社
日本三大稲荷のひとつ、祐徳稲荷神社(佐賀県)のご分霊を祀る稲荷神社。商売繫盛、五穀豊穣、除災招福のご利益があります。
歯痛封じのご利益も!源九郎稲荷神社
源九郎稲荷大明神と八兵衛大明神を祀る、源九郎稲荷神社(げんくろういなりじんじゃ)。
商売繫盛、五穀豊穣のほか、歯痛封じのご利益があります。参拝した後には歯医者に行きましょうね。
縁切り・縁結びのご利益で有名な鴫野神社へ
生國魂神社の末社の中でもとくに有名なのが、こちらの鴫野神社(しぎのじんじゃ)でしょう。昔は大阪城東側にあって、豊臣秀吉の側室で知られる淀殿が大阪城から通った神社として有名です。
現在は、市寸島比売命(イチキシマヒメ)や大宮売神(オオミヤノメ)と共に淀殿自身も淀姫神として祀られています。
鴫野神社は女性の守護神として信仰を集めており、心願成就や縁(縁結び・悪縁切り)のご利益があるとされています。
インパクトがある鴫野神社の心願絵馬。裏面には願い事を書かずに数え年、干支、性別のみを記載するようにと案内がありました。
拝殿の後ろには鴫野神社の御神木が。神の使いである「巳さん」が住む場所として、鴫野神社とあわせて信仰を集めています。
案内板によると、鴫野神社は「しぎのさん」や「みぃさん」という呼び方で親しまれているそうです。みぃさんは、縁日参りが毎月の巳の日なところからきています。
自分も関西出身なので分かるのですが、大阪の方は“さん”とか“ちゃん”とか付けがちですよね。親近感が持てて良いなと、個人的には思います。
生國魂神社のアクセス・周辺情報
生國魂神社は、大阪メトロの谷町九丁目駅3番出口(千日前線、谷町線)から徒歩約4分でアクセスできます。
大阪上本町駅(近鉄)や近鉄日本橋駅からも、徒歩約10分くらいでアクセス可能ですよ。
私はホテルから歩いて行ったので、生玉公園をはじめとした周辺散策も楽しみました。写真は新選組の大阪旅宿跡地です。
源聖寺坂も素敵だったなあ~。体力と時間が足りなくて、見上げるだけでした(笑)
お出かけの際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
一人旅ブログを運営しています。応援クリックしていただけると嬉しいです。
鉄道を使った一人旅をこよなく愛するアラフォー女性。旅先で注目するのは駅舎、マンホール蓋、調味料、チェーン店(スーパー等)、レトロ建築、神社・寺、野球ゆかりの地など。
メディア掲載
・旅行サイト「トラベルjp」記事寄稿
・JR東海の観光キャンペーン「#ずらし旅 」アドバイザー就任
・その他、書籍に画像提供など
Twitter:kanoekana
Instagram:kanoe_kana