犬吠埼灯台

【犬吠駅から歩く】国の重要文化財・犬吠埼灯台と周辺を観光。珍しい白いポストも

投稿日:2021年8月14日 | 更新日:2023年9月28日

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今回は銚子電鉄の犬吠駅の散策編です。犬吠駅そばの観光スポットといえば、犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)

犬吠埼灯台は国内に16か所しかない「のぼれる灯台」のひとつなので、貴重な体験ができる場所です。

道中にも見どころがたくさんあって、じっくりと銚子観光を楽しめました。7年前の写真なので今とちょっと様子が変わっているかもしれませんが、犬吠埼の様子は伝わるかと思います。では出発しましょう!

※2021年5月現在の情報をもとに書いております(撮影は2014年5月)




犬吠駅から犬吠埼灯台へ歩く


犬吠駅から犬吠埼灯台までは、歩いて約10分。途中下車でも立ち寄りやすく、好アクセスですね。

犬吠駅

というわけで、犬吠駅を出発。

イルカ通り(=県道254号線)という可愛い名前の道を歩きます。

犬吠埼灯台

オシャレな建物の交番を見つけました。銚子警察署 犬吠埼駐在所というそうです。

犬吠埼灯台

草に埋もれたレトロな看板を見つけました。「感動よぶイルカショー」か、近くに水族館があるのかな?その答えはすぐに見つかりました。




閉館してしまった犬吠埼マリンパーク

犬吠埼灯台

引き続きイルカ通りを歩くと、「美しい魚たちの水族館」「地球が丸く見える屋上展望台」と書かれた大きな建物が見つかりました。

犬吠埼灯台

そして、どーんと登場したのは「犬吠埼マリンパーク」。水族館の正体はこれのようです。

水族館なのに卵から生まれたばかりみたいな恐竜のオブジェがあって、ちょっと不思議な雰囲気。このわけは後程お伝えします。

レトロでローカルならではの緩さが気になる犬吠埼マリンパークですが、残念ながら2018年1月31日に閉館してしまったそうです。こうなるなら行っておけばよかった。

犬吠埼灯台

一人旅にあまり慣れてなかった2014年当時は、水族館にひとりで入るのに抵抗があったんですよね。今の私なら水族館はもちろん、観覧車や桜祭りのライトアップもひとりで行けるのになあ。本当に悔やまれます。

でも犬吠埼マリンパークは、再開時期は未定なものの再開に向かって動いてるようなので、再開を楽しみ待ちたいと思います。

近くには高浜虚子の句碑がありました。




天然記念物の犬吠埼の白亜紀浅海堆積物

犬吠埼灯台

さらに犬吠埼灯台に向かって歩くと、観光地らしいお店が並ぶところに着きました。写真のあわび屋の隣に今はショッピングモールの犬吠テラステラスができて、さらに観光地化してます。

犬吠埼灯台

芝生が広がる展望広場に到着。海が見えて、海なし県からきた私にはまぶしいことまぶしいこと。広場の一角には「犬吠埼ロカ岬友好記念碑」がありました。

ロカ岬はポルトガルにある、ユーラシア大陸最西端の岬です。犬吠埼は関東最東端だから、ご縁があったのでしょうか。1993年に建てられたことが書かれています。

犬吠埼灯台

広場から犬吠埼灯台が見えます。いい眺めの歩道を歩きながら先へ進みましょう。

犬吠埼灯台

……と思ったのですが、途中に海のそばまで行ける階段があったので立ち寄ることに。

犬吠埼灯台

犬吠埼の白亜紀浅海堆積物に着きました。国の天然記念物に指定されている堆積物(地層)が見られる場所です。

この辺りで恐竜が生息したは1億4400万年~6500万年前の中生代白亜紀の地層が見られ、アンモナイトの化石が発見されたこともあるそうです。犬吠埼マリンパークの恐竜オブジェもこれつながりだった、とうわけですね。

犬吠埼灯台

なんかボツボツしたところもあったけど、これは白亜紀に関係しているのだろうか?たぶん違いますね。なんで写真撮ったんだ、7年前の自分。昔の旅写真を見返すと、こうした謎ショットがちょいちょい見つかります。

それにしても、歴史的価値が高い犬吠埼の白亜紀浅海堆積物。地層だけでもゆっくり見る価値がありそうです。




登録有形文化財の犬吠埼灯台へ到着!

犬吠埼灯台やっとこさ犬吠埼灯台に到着!駅から10分しか歩いてないのに中身が濃い散策だった。

犬吠埼灯台は1874年(明治7)に完成した灯台で、私が訪問した2014年は点灯140周年を祝ったのぼりがかかっていました。

犬吠埼灯台は「日本の灯台50選」「世界灯台100選」に選ばれてるワールドワイドですごい灯台です。また、灯台と敷地内にある旧霧笛舎と旧倉庫が国の重要文化財に指定されています。

犬吠埼灯台

入口には白いポストがあります。灯台や壁と同じ白色で、ホワイトデーに設置されたことから「恋愛が成就するポスト」「願いが叶うポスト」「幸せを呼ぶポスト」と親しまれています。

犬吠埼灯台

いよいよ犬吠埼灯台の敷地内へ。門にある表札をみると、「灯台」が旧字体の「燈臺」と書かれていて歴史を感じます。

犬吠埼灯台

受付でチケット購入。現在の料金は300円で、小学生以下は保護者同伴が条件で無料です。リーズナブルでありがたい。

犬吠埼灯台

さっそく灯台の中に入ります。

犬吠埼灯台

階段は全部で99段。中間地点まで行くと「半分制覇」って案内板もありました。

犬吠埼灯台

階段を上から見下ろすとこんな感じ。異世界に吸い込まれそう。余裕で写真を撮っている感じですが、階段は長くて幅が狭いので、土日の人が多い中で上るのはなかなか大変だったと記憶しています。

犬吠埼灯台

階段を上りきって、踊り場に出ると目の前は海!(当たり前)

大海原と水平線が、海なし県民には刺激が強すぎます。

犬吠埼灯台

灯台の一部は展示室になっていました。うみまるは犬吠埼灯台のマスコットじゃなくて、海上保安庁キャラクタだそうです。




旧犬吠埼霧信号所霧笛舎と初代レンズ

犬吠埼灯台

国の重要文化財に指定されている、旧犬吠埼霧信号所霧笛舎にも入ってみました。

犬吠埼灯台

中には吠埼灯台初代フレネルレンズが展示されていました。フレネルレンズっていうのは、灯台では照明系のレンズとして使われてるそうです。

1872年に製造されたもので、灯台が完成した1874年には明治天皇がこのレンズの視察に訪れたのだそう。明かりが灯されていなくても、キラキラしてきれいですね。

犬吠埼灯台

なぜか、青森県にあった旧尻屋崎灯台の霧鐘(むしょう)も展示されていました。霧鐘はその名の通り、霧で視界が悪いことを警告するための鐘です。

こんな感じで犬吠埼灯台を見てきました。展示されているものを細かく見ると、もっと面白い発見ができるかと思います。

残念ながら、犬吠埼灯台は現在(2021年8月11日)見学を中止しているそうです。再び見学できるようになったら、もっと歴史探索をしてみたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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「見学再開はいつ?」といった犬吠埼灯台の最新情報は、銚子観光協会のリンクからご確認ください。