肥前浜駅

佐賀の重伝建地区「肥前浜宿・酒蔵通り」が酒好きにはたまらないだろう観光地だった話

投稿日:2021年7月21日 | 更新日:2023年9月28日

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今回は佐賀県にある肥前浜駅からの散策を紹介します。目指すは「肥前浜宿」。肥前浜宿は重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されており、レトロな建築物が並ぶ情緒的な街並みを楽しめます。

私が歩いたエリアは酒蔵通りと呼ばれており、その名の通り酒蔵がたくさんあって、旅先でお酒を飲むのが好きな人には特にたまらないスポットとなりそうです。では出発しましょう!

※2021年7月現在の情報をもとに書いております(撮影日は2018年3月下旬)




肥前浜駅から肥前宿は歩いて約6分

肥前浜駅

では肥前浜駅を出発!前回の記事に書きましたが、急に雨が降り出したので観光案内所の方に傘を貸していただきました駅から肥前浜宿までは歩いて約6分です。

駅の近くに重伝建地区があるのは嬉しいのですが、ダイヤ改正を知らずに予定を立ててしまった都合で電車に乗る時間まで20分しかないので猛ダッシュで行きます。

肥前浜駅

駅前の道をまっすぐ歩くと、肥前浜駅交差点に差しかかります。国道207号線を横断してさらにまっすぐ前進。

道中、すごくレトロな塾を見つけてしまいました。「私が子どもの頃通ってたお習字教室もこのくらいレトロだったな~」とふと思い出しました。

肥前浜駅

案内板があるので、迷わず目的地に行けます。

肥前浜駅

エリア一帯の案内図に、肥前浜宿の歴史を伝える案内板もありました。

 

肥前浜駅

酒造りが盛んにおこなわれてきたことから、肥前浜宿の一部は「酒蔵通り」と呼ばれています。そのためか、酒蔵通りに着く前から酒造会社を見つけてしまいました。

こちらは富久千代酒造鍋島という地酒が有名だそうです。世界の最高権威といわれるワインコンペ(IWC)にある日本酒部門の最優秀賞にも選ばれたことがあるとか。建物を覆うような繊細な格子がきれいですね。

肥前浜駅

重伝建地区に選定されたことを祝う立て看板(?)。

富久千代酒造から先、ふたつ目の角の横に伸びる道が「酒蔵通り」です。




酒好きにはたまらない肥前浜宿の酒蔵通り

肥前浜駅

酒蔵通りに着いて最初に見つけたのは、飯盛酒造。「玉ノ香」と書かれた煙突が目印で、国の登録有形文化財に指定されています。

酒造という名ですが粕漬けや奈良漬けが有名みたいで、窓には「粕漬けの飯盛酒造」という紙が貼られていました。

肥前浜駅

平日、悪天候、イベント直前、最寄り駅は工事中といろんな条件が重なってか、酒蔵通りは人が少なめ。きれいな白壁の建物が並ぶ情景を独り占めできたので良かったかもしれません。

奥の方に「酒の君思」と書かれた看板があります。ここも酒造会社かな?

肥前浜駅

近づいてみたら、中島酒造場と書かれていました。江戸初期の1650年(慶安3)創業で、酒蔵通りがある浜町で一番歴史があるそうですよ。

中島酒造場の建物も国の登録有形文化財に指定されているそうです。時間があれば、もっとじっくり観察したかったなぁ~。

こっちは酒蔵通りの中間地点にある光武酒造場です。その名前を冠した光武や金波という地酒が有名みたいです。

こちらは光武酒造場の酒屋さんです。

今回のハイスピード散策で見られた酒蔵通りの酒造場は3つでした。でも足元にある案内プレートを見ると、全部で6つあるみたいです。

酒蔵通りでは地酒を買えるほか、お酒の試飲もできるそうなので、お酒好きの方はめちゃめちゃ楽しめることかと思います。

かく言う私はお酒が全く呑めませんので(においだけで酔うことがあるくらい弱い)、レトロ建築物を楽しむことしかできません。地酒って旅を楽しむ重要な要素だから、お酒呑めないのホントつらい。

一部の酒造場は酒蔵見学もできるそうですよ。これなら私も行けるかな?




レトロな醤油醸造場や公民館も

肥前浜駅

肥前浜宿では、酒造場以外にもレトロ建築を楽しめます。

肥前浜駅

大きな三角屋根と白壁が素敵なこちらの建物は、国の登録有形文化財に指定されている「継場」です。

継場をざっくり説明すると、宿場町の休憩ポイントみたいな場所です。今は案内所として活用されています。

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隣に見える青い建物は八宿公民館です。こっちもレトロでいい感じなのですが、特にこれといった案内は見つけられませんでした。

肥前浜駅

建築板金工事などを行う峰松工業。訪問時は中の見学もOKと書かれていました。

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板金(ばんきん)で作った飾りが軒下で揺れてて、とてもきれいだったのが印象に残っています。立派な看板も板金によるものでしょうか。

お醤油を製造・販売している山口醤油醸造場もありました。お醤油専門のお店で買う極上の醤油ってどんなのだろう。再訪したら買ってみたいなあ。

こんな感じで肥前浜宿・酒蔵通りを楽しんだら、急いで駅に帰りました。




肥前浜宿のほかにもレトロな景色が

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肥前浜宿に歴史や情緒を感じたのはもちろんのことですが、駅周辺の何気ない景色もレトロでいい感じでした。

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手書きの案内板が至る所にあって、ちょっとさびているのが哀愁感じてお気に入りです。

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駅前には、地元の方に愛されてるって感じの食堂もありました。レトロな店構えが好み。グーグルマップの口コミを見たら、見た目だけじゃなく味もいいらしいです。

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こんな感じで20分の散策を終えて駅に戻ってきたころには、雨雲はどっかに行ってました。もうちょっと早く晴れた欲しかったなあ(涙)

いろいろ予想外のトラブルがありましたが、傘を貸して下さった地元の方の温かさを感じつつ酒蔵通りを歩けたので良しとしましょう。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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