小串郷駅から特攻殉国の碑(長崎県 川棚町)へ

今回は私のお気に入りの駅のひとつ、JR小串郷駅(長崎県・大村線)の散策エピソードを紹介したいと思います。

実は、小串郷駅って駅舎探索だけじゃなく、散策でも楽しい出会いがあったんですよね。それもあって、ますますお気に入りの駅となっています。

駅舎探索はこちら

小串郷駅から特攻殉国の碑へ向かう

さて、小串郷駅からどこへ行こうかと考えていたところ、駅舎にこんな大きな看板がありました。

小串郷駅

小さい駅ですが、周辺には結構見どころがあるみたいです。くじゃく園もなかなか気になりますが、歩いて50分かかるとのこと。さらっと徒歩50分を勧めてくるところ、好きです。

そこで、小串郷駅から徒歩15分くらいのところにある特攻殉国の碑を目指すことにしました。滞在時間的にもちょうど良い感じになりそうです。

小串郷駅から出発!なぜか少年と反復横跳びをすることに

小串郷駅

小串郷駅の周辺は、いかにものどかな住宅地といった雰囲気。地元の子どもたちが元気に挨拶してくれます。

「こいつ悪い大人なんじゃ?」という疑いが全くないかのようなキラキラした目で元気に挨拶してくれると、涙が出そうになりますよ。

小串郷駅

そんな中、1人の少年がゴミ袋を両手に挨拶してきました。こちらも「こんにちは」と返すと、猛ダッシュでどこかへ走っていきました。おそらくゴミ捨て場に行ったのでしょう。

しばらくすると、少年は手ぶらになって歩いてる私のところまで戻ってきました。

そしていきなり、反復横跳びしながら私にとおせんぼをしてきたのです( ゚Д゚;)

子どもと接する機会がない私は対応に困り、(自称)俊足の反復横跳びで対抗することに。

静かな住宅地でキャッキャと反復横跳びするおばさんと少年…。今思えばおまわりさんに連れていかれなくて良かったの一言に尽きます。

辞め時が分からなくなったので、体力がないおばさんは白旗を上げることにしました。

「私ちょっと…ハァハァ…殉国の碑ってとこまで行きたいんだ…ハァハァ」と、息切れしながら頼んだところ、無事辞めてくれました(笑)

少年はその後も途中までついてきて案内してくれました。見知らぬ大人に遊びを仕掛けるとは、なんてのどかな町なんだ。ちょっと楽しかったぞ!

一人旅を始めて7年経ちますが、初対面の人間といきなり反復横跳びをしあったのは、後にも先にもこのときだけです(当たり前)。




そして、特攻殉国の碑に到着

特攻殉国の碑

思わぬ反復横跳びで時間を使ってしまい、電車に乗り遅れないか不安になりつつ特攻殉国の碑へ。

「この道で合ってるよね?」と、不安になるほど普通の住宅地の中に特攻殉国の碑はありました。入口に大きな看板があったので、どうにか見つかりました。
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特攻殉国の碑の全体はこんな感じです。大きなヤシの木にはさまれて立派な石碑があります。

右隣にあるのは、資料館です。ちょっとした公園くらいの広さで、小串郷駅と同じくきれいな花も植えられていました。

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特攻殉国の碑と小串郷駅には、深いつながりがあります。

小串郷駅は、太平洋戦争時に魚雷艇隊の訓練へ向かう若者を連れてくるために作られた駅です。

でもこの若者たちは、戦況が悪くなった結果、小串郷に置かれた海軍特攻隊の特攻隊員として編成されることになってしまいました。

彼らは小串郷の海軍特攻隊で特訓を積み、そして南の海へ飛び立つこととなります。

こうして犠牲となった命は、3000にもおよぶとのこと。特攻殉国の碑は、彼ら隊員たちの鎮魂を願って建てられたものなのです。

特攻殉国の碑の石はコレヒドールと沖縄の石を使用

この立派な石碑の石は、コレヒドールと沖縄の石を使用しています。

コレヒドールはフィリピンの小さな島で、当時は南海の激戦地といわれてました。小串郷から飛び立った隊員は、コレヒドール沖で米国艦船四隻を撃破しました。

また、太平洋戦争後期の沖縄はまさに深刻な状況です。小串郷の隊員は、そこでも特別攻撃を敢行したと伝えられています。

掘り下げて書けば書くほど、胸が痛くなりますね。

特攻殉国の碑

今でも多くの人が特攻殉国の碑を訪れるのでしょう。お供え物がたくさん並んでました。石碑もピカピカに磨かれています。

特攻殉国の碑

訪問した時間が遅かったので、資料館は閉まってました。これは残念。改めて見にいきたいなあ。

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特攻殉国の碑の正面は海になってます。ポツリポツリと小さな島が浮かんでいるのがいかにも長崎の海って感じです。私の勝手なイメージですが。

石碑の前で手を合わせた後は、ぼ~っと海を眺めていました。



小串郷駅前のパン屋で買い食いをする

特攻殉国の碑を見終わって小串郷駅に戻ってきたら少しだけ時間があったので、駅前にあるパン屋さんで買い食いすることにしました。反復横跳びしたしね。お腹すいちゃうよね。

小串郷駅のパン屋

パン屋の名前は「ペルル」というそうです。三角屋根が可愛らしいお店ですね。

地元名産のトマトを使ったパンとか、面白そうなものがいろいろ売ってたのですが、結局買ったのはひと口サイズのモチモチドーナツ。

大きいパンだと食べきる前に電車が来てしまいそうだから、小分けできるパンが欲しかったのだよ。

小串郷駅のパン屋

ピンクの座布団が敷かれた駅ホームのベンチに座り、さあ食べようとしたところ、袋を開けるのに失敗し、1個落としてしまいました。自分のどんくささに涙が出ますよ。

でも残りの2個は電車が来る前に食べられました。モッチモチでとてもおいしかったです!

訪問から5年経ちますが、今も営業されているみたいですね。(※2020年3月追記)

小串郷駅は悲しい歴史を背負っている駅だけど、駅を守る人も、周囲に住む人も温かな人がいっぱいで、素敵な場所だと感じた散策でした。




小串郷駅から特攻殉国までのアクセス

小串郷駅から特攻殉国の碑までアクセス方法はこちらです。反復横跳びさえしなければ、歩いて15分で行くことができますよ。良かったら足を運んでみてくださいね。

では、今回はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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