前回に引き続き、秩父鉄道の駅をピックアップします。今回の主役は、和銅黒谷駅(わどうくろやえき)です。和銅遺跡の最寄り駅なので、秩父鉄道の沿線観光で途中下車する定番の駅となっています。
プラットホームで大きな和同開珎のモニュメントがお出迎えしてくれるので、下車して1秒で旅のテンションを上げてくれる素敵な駅でもあります。では、出発しましょう!
※2021年9月現在の情報をもとに書いております(撮影日は下記参照)
もくじ
長瀞・御花畑駅から好アクセスな和銅黒谷駅
和銅黒谷駅の基本情報
路線:秩父鉄道秩父本線
撮影日:2021年6月下旬
和銅黒谷駅は、西武線との乗り換えで使う御花畑駅からは約10分の場所にあります。4つ隣にある長瀞駅の場合は、約13分でアクセスできます。秩父観光の主要駅どちらからも好アクセスですね。
JR線経由で行く場合は、熊谷駅から約1時間です。19の駅を通過するのでちょっと遠くなります。でも車窓を楽しみながら行けばあっという間ですよ。
和銅黒谷駅のホームにある駅名標。
柱用駅名標は、青地に白文字のレトロなタイプ。「電車が来ます。一歩さがってお待ち下さい」の案内が電光掲示板じゃないのも、ローカル鉄道らしくていい感じです。
和銅黒谷駅は、両面に線路が通っている島式ホームが1面あります。中央にあるホーム上屋は木造で、周囲の山々と共に癒しの風景を作り上げてます。
背もたれが大きい、秩父鉄道ならではの木製のベンチ。線路に向いて設置されているベンチが減ってきてるので、今のうちにたくさん撮っておかねば。
和銅黒谷駅のホームにある和同開珎のモニュメント
和銅黒谷駅の名物といえば、プラットホームにあるこちらの和同開珎のモニュメントですよ。
モニュメントの下には案内プレートがありました。和同開珎といえば、日本初の通貨として有名ですよね。
和同開珎に使う和銅の原石を採掘した「和銅露天掘り跡」と和銅を朝廷に献上したことをきっかけに創建された「聖神社」があるエリアを和銅遺跡と言うようです。
ホーム上屋とモニュメント。こうやって見ると大きさがよく分かります。
改札へは駅構内の踏切を渡っていきます。
こちらがその踏切です。
踏切を渡って、別アングルから再びホームとモニュメントを見る。後ろには名物の貨車が走ってて、これぞ秩父鉄道って感じです。
和銅黒谷駅の改札と待合室
踏切を渡った後は細い通路を歩いて改札へ。途中にはトイレがあります。
私が訪問した時間帯は駅係員さんがいなくて無人でした。
精算所の「所」って文字が特に個性的で良い。これって本来は明かりが灯るものなのかな?気になりますね。
硬券を箱の中に入れる。私が訪問した平日は一日乗車券が発売されないので、乗車するたびに切符を買ったのでした。
待合室側から改札と窓口を見る。ガラス窓にいろんなものが反射しちゃってよく分からない感じになっちゃってますね(汗)
家帰って写真を見返してから気づきました。反省。
待合室にはベンチと振り子時計。コチコチ……と、時計の音が静かな駅に響いてノスタルジックな気持ちになりました。
時刻表はレトロ調に新しく作られたもののようです。
和銅黒谷駅は歴史を感じさせてくれる場所が多々ある一方で、改装・修繕がなされているゆえの「レトロ」じゃなくて「レトロ調」なところも多々ありました。
大正3年(1914)開業の駅ですからね、昔のまんまってのは難しくて当然ですね。。
和銅黒谷駅の駅舎と駅前の様子
和銅黒谷駅の木造駅の外観です。こげ茶色に塗装された木造駅舎に赤色の大きな庇が良いアクセントになっています。瓦ぶき屋根もレトロ駅舎らしくていいですね。
玄関口の横には大きな石?岩?が置かれています。これもこげ茶色に塗られているのでしょうか。
駅舎外壁に設置された駅名標は、「駅」の字が旧字体でこれまたレトロ調。塗装や駅名標は、後から手を加えられたもののようですね。
電球丸出しで三角の傘をかぶったブラケットライト(壁掛け照明)がレトロ感を高めています。照明が灯った状態も見たかったけど、時間が合わず残念でした。
駅前には民家がぽつぽつ。
反対側には駐輪場と電話ボックスがありました。
最後は旅の相棒・こけしの峰さんと記念撮影。こんな感じで和銅黒谷駅の駅探索はおしまいです。次回からは和銅遺跡に出かけた様子をお伝えします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。