投稿日:2025年5月23日 | 更新日:2025年5月24日
今回は、法善寺を参拝したときの様子をお伝えします。
大阪市中央区難波にある「浄土宗 天龍山 法善寺」は、大阪観光の定番スポットのひとつ。最寄駅から徒歩約1分でアクセスできますよ。
有名な水掛不動尊をはじめとした境内の見どころや、周辺の風情ある景色を紹介します。では出発です!
※2025年2月現在の情報をもとに作成(写真は2023年10月撮影)
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大阪 法善寺の歴史とご利益
天龍山 法善寺は浄土宗のお寺で、もともとは京都宇治にありました。天龍山は山号といって、お寺が建てられた山の名前です。
江戸時代の1637年に当時の住職(専念法師)が、大阪難波にお寺を移しました。昔は港町だった難波に、海上交通の守り神である金毘羅天王を祀ることにしたそうです。
大阪に法善寺を移した住職が千日にわたる念仏回向(=念仏を唱えて授かったご利益をみんなに分け与える)をしたことから、千日前という地名が生まれました。
大阪メトロ千日前線でもおなじみの地名ですね。
大阪 法善寺にはどんなご利益がある?
法善寺には病気平癒、商売繁盛、縁結び、交通安全、五穀豊穣のご利益があります。境内にはさまざまな神様や仏様が祀られているので、しっかり参拝すればいろんなご利益を授かれますよ。
さらには、極楽浄土を目指せる一本道もありました。
ここからは境内の見どころを一つひとつ巡りつつ、ご利益についても紹介します。
どんな願いもかなえてくれる水掛不動尊
法善寺の中でも特に有名なのは、水掛不動尊ではないでしょうか。正式には西向不動明王という名のこちらの水掛不動尊は、「水掛け不動さん」と呼ばれることもあります。
水掛不動尊は、法善寺の境内中央のお堂(写真)にいらっしゃいます。
法善寺の不動さんに水をかける理由は?
第二次世界大戦で大阪が空襲を受けた後、焼け野原の中に唯一残っていたと伝わる水掛不動尊。
戦後まもなく、参拝者の一人が願いごとをするときに水をかけたのが、現在の「水かけ作法」のきっかけになったそうです。
多くの参拝者が水をかけることで、全身が苔に覆われたお姿になりました。
水掛不動尊のご利益&水かけのポイント
水掛不動尊には病気平癒、商売繁盛(水商売の繁盛)、縁結びのご利益があります。
中でも病気平癒のご利益を授かりたいなら、お体の悪い部分に水をかけましょう。縁結びのご利益を授かりたいときは、お不動産の両脇にいる矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制吒迦童子(せいたかどうじ)に水をかけるといいそうですよ。
私は頭痛持ちなので、頭をメインに水をかけました。
線香やろうそくのお供えもできますよ。
法善寺の境内の見どころ3選
法善寺の境内をめぐりつつ、絶対に外せない見どころを3つ紹介します。
①極楽浄土を目指す、河白道堂
水掛不動尊の隣には、二河白道堂(にがびゃくどうどう)という名の細い道があります。
二河白道は、火の河(憎しみ)と水の河(貪欲)のふたつの川に挟まれた極楽浄土に通じる、細く白い道のことです。
炎と水に囲まれた細い道を恐れず、惑わされず、まっすぐ歩いた先に極楽浄土があります。
二河白道堂はこうした言い伝えを表現しており、道の先にはとても立派な門とお釈迦さまと阿弥陀さまの石製レリーフが見られました。
②金毘羅堂と手水舎の井戸
「難波」って地名は、かつてここが港町だった名残なんですね。それを伝えてくれるのが、金毘羅堂です。
金毘羅堂には海上交通の守り神である金毘羅天王が祀られており、交通安全や商売繁盛のご利益があります。
金毘羅堂の手水舎が歴史を感じさせてくれる井戸でした。
③お初大神
金毘羅堂や寺務所のそばにあるお初大神。日本三大稲荷のひとつである、岡山県の最上稲荷山妙教寺の稲荷大明神が祀られています。
お初大神には、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があると伝わっています。
法善寺のアクセスと周辺情報
法善寺は、大阪メトロ なんば駅(御堂筋線、千日前線、四つ橋線)B16出口から徒歩約1分でアクセスできます。日本橋駅(千日前線、堺筋線)でアクセスする際は、B18出口からが近いです(徒歩約1分)。
どちらも地下街のなんばウォークを経由していきます。
法善寺横丁や路地の風景も見どころのひとつ
法善寺っていえば「月の法善寺横町」でおなじみの法善寺横丁ですよね。大阪名物のお好み焼きや串カツが食べられるお店もあります。
私は行けなかったのですが、なにわ情緒を味わいたい方はこちらもぜひ!
法善寺の山門前にある堀之側筋辺りの情景もおすすめです。というか、このエリア全体がいい雰囲気ですね。
山門をくぐってすぐの場所には、夫婦善哉もありました。一人前のぜんざいが夫婦のようにお椀二杯に分けて並んでいるから夫婦善哉だそうです。商売繁盛や良縁の縁起物として親しまれています。
周辺観光も含めて、ぜひ法善寺へ足を運んでみてくださいね。
お出かけの際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
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鉄道を使った一人旅をこよなく愛するアラフォー女性。旅先で注目するのは駅舎、マンホール蓋、調味料、チェーン店(スーパー等)、レトロ建築、神社・寺、野球ゆかりの地など。
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