投稿日:2021年4月23日 | 更新日:2023年9月28日
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福岡県の久留米シリーズ。西鉄久留米駅に続き、今度はJR久留米駅をピックアップしていきます。西鉄久留米駅とJR久留米駅は2kmちょっと離れてて、歩くと30分ほどかかる距離にあります。行けなくはないけど、まあまあ遠い距離ですね。
今回はJR久留米駅の駅探索を紹介します。九州新幹線も停まる駅ということもあってか、いろいろ芸術点が高い駅でした。では出発です。
※2021年4月現在の情報をもとに書いております(撮影日は下記に記載)
JR久留米駅のからくり時計とタイヤ
まずはJR久留米駅のプロフィールをサラッと紹介。
所在地:福岡県久留米市城南町
路線:久大本線(きゅうだいほんせん)、鹿児島本線、九州新幹線(鹿児島ルート)
撮影日:2018年3月下旬
現在の駅舎は2010年に完成したもので、写真は東口のものです。東口側に市街地が広がり、西鉄久留米駅もあるので、東口側の方がにぎやかで見どころも多々あります。西口(水天宮口)にはすぐそばに筑後川があります。
JR久留米駅の駅前には2つの名物があるんですが、ひとつは写真中央にある「からくり時計」です。
からくり時計は、「東洋のエジソン」と称される江戸~明治時代の発明家・田中久重の生誕200周年を祝い、またその業績を讃えるために久留米市制施業100周年記念事業として設置されました。
久留米は田中久重が生まれた地なんですね。ちなみに田中久重は、東芝の創業者としても有名な方です。
このからくり時計は、田中久重が発明した太鼓時計をモチーフにしており、定時になると時計盤が回転して田中久重が現れるそうです。私はタイミングが合わず見られませんでした。
また、8~19時にかけて毎時00分と30分に久留米市出身の方やゆかりある方の音楽が流れるのだそう。
久留米で暮らしたことがある中村八大が作曲した『上を向いて歩こう』、久留米出身の松田聖子が歌う『赤いスイートピー』、久留米で結成したチェッカーズの『涙のリクエスト』…。あれ、久留米って音楽の都ですか!?
あとは久留米出身の丸山豊が作曲し、親族が久留米とゆかりのある團伊玖磨(だん いくま)が作曲した合唱組曲『筑後川』も流れますよ。敬称略ですみません。
團伊玖磨の親族が久留米とゆかりがある…という話につながるのが、駅前にある2つめの名物・ブリヂストンの「世界最大級のタイヤ」です。團伊玖磨の妹さんがブリヂストン創業者一族に嫁いだのだそうです。
ブリヂストンは久留米市で創立して、海外にタイヤを輸出する大企業にまで成長しました。そして久留米市ではゴム産業が盛んになり、今も関連企業がたくさんあります。
ちなみに世界最大級のタイヤは直径約4メートル、重さ約5トンもあるそうです。「そんなでっけータイヤ、実際に使われるのか!?」とタイヤ素人の私は思ってしまったのですが、実際に建設・鉱山車両に用いられるそうです。
ほかにもバスターミナルそばのベンチの背もたれ部分を使って芸術作品を展示していたり、道路は煉瓦で舗装されていたりと、何かと芸術点が高い東口前なのでした。
天井もきれいな、JR久留米駅のステンドグラス
では、いよいよ駅の中に入りましょう。玄関ポーチがカーブを描いてておしゃれだなあ。入口は枠組みをレンガで装飾していて、その内側はガラス張りになっています。そして、中央の丸い部分はステンドグラスになっている様子。
外壁の一部もステンドグラスになっています。描かれてるのは、西口そばにある梅林寺の山門と梅の花。さらに筑後川花火大会を表現していると思われる川と花火も描かれています。
駅の中に入ると、天井は高くてアーケードみたいになっており、絵巻のごとく細長いステンドグラスが施されておりました。この迫力を伝えたくて縦長の写真にしてみたのですが、フレームに納まりきらず…。く、悔しい!
真下から天井を見上げたときのステンドグラスです。こちらも筑後川花火大会が描かれていました。駅の中も芸術点が高いですね。
地場産くるめがある!JR久留米駅コンコース
JR久留米駅にはステンドグラス以外にも見どころがありますよ。それがこちら、「久留米市観光案内所&地場産くるめ」です。お土産にぴったりな久留米の名産品や久留米市のイメージキャラクター・くるっぱのグッズがたくさん売られていて、立派な観光スポットとなっています。
地場産くるめで買ったものは、次回紹介しますね。
ローカルな鉄道ならではの温かさを感じるワンショットも。久留米駅の駅員さんと利用客の皆さんによって作られた桜の木です。桜の花には利用客の皆さんがのメッセージが書かれています。
撮影日が3月なので、新しい世界へ羽ばたく人たちへ駅員さんからのメッセージも書かれています。
新たな旅立ちを迎えられる皆様へ
いつも久留米駅をご利用いただき、ありがとうございます!!
久大本線ご利用のお客様には大変ご不便をおかけいたしました。
これからも様々な喜びや困難に出会うことがあるとおもいますが
復興へ向かっている久大本線同様着実に将来の夢に向かって
皆さまが進んでいかれますことを久留米駅駅員一同
心から祈ってます。
久留米駅ではいつでも皆様のおこしをお待ちしています。
遠く埼玉から来た私ですが、久大本線の復興と重ねたメッセージにジ~ンとなってしまいました。
今でも桜の木は作られているのでしょうか。いろいろ困難な時期ですが、変わらず作られているといいな‥と、埼玉からひっそり思っております。
そしてこちらは水天宮口(西口)の出口です。こちらは次回の散策編で詳しく紹介していきます。
そしてこちらは新幹線改札。となりに大きな待合室があります。私は新幹線を乗らないので、在来線のホームの様子を見ていきましょう。
在来線改札から久大本線ホームへ
というわけで在来線改札の中に入りました。ここでもちょいちょいレンガの装飾が施されていて、全体的に品がありますね、JR久留米駅。私は久大本線を利用するので、そちらのホームへ向かいます。
ホームの端っこに停まる久大本線の赤い車両。正方形の番線表示標がレトロでかわいい。ひらがなで「のりば」って書かれてるのもかわいい。
駅名標はJR九州ならではの中央にシンボル的なものが描かれてるスタイル。この花はマンホールでも紹介した久留米ツツジですね。
久大本線から見た、鹿児島本線のホームです。
ミキハウスみたいな真っ赤な車両もかわいらしいですね。そして、この電車に乗って大分方面へ向かったのでした。
こんな感じでJR久留米駅の駅探索は終わりです。長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。は~しっかし、早くまた鉄道で九州一周したいわあ。